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12/3/2025, 9:03:25 AM

贈り物の中身

 貴方、いつも贈り物花束よね…
                 だめだったかな?

 そんなことないわ!
 ただ、貴方が他の物を選ぶとき
 何を選んでくれるのかしらと思って
                     
                      そう…
         じゃあ次は花以外にしてみようかな
 
 そ、そんな大変でしょ!?
 けど、楽しみにしておくわ
      
       来週あなたの誕生日会に渡しましょうか
       それまで楽しみにしておいてくださいよ
 

12/1/2025, 2:44:01 PM

凍てつく星空
水平線を作る湖に転写された星空は
どんどんじわじわ凍っていく
湖の水が氷になるだけなのに
湖は星空ごと封じ込めた
あなたと私の目の前には
凍てつく星空が出来上がっていた

11/30/2025, 3:37:14 PM

君と絆ぐ物語

消えたいなんて言わないで
君の辛さを僕が直接わかることはないかも知れない
だけど、考えてほしいんだ
君がいなければ僕はどうなっていただろう
僕は君にたくさん助けられてきたよね

君がいなければ何が起こり、何が起こらないのか
考える日があっても
誰か苦しんだのか、誰かは徳をしたのか
そんな嫌な妄想が頭にこびりついたとしても

今ここには、 "君に" 助けられた僕がいるよ
君のいなかった僕は
きっと、こんな僕じゃなかったよ
だから、僕は今君を助けたいと思ってるんだ

だから
消えたいなんて言わないで
僕は君と絆ぎたいんだ
明日を生きる物語を

11/29/2025, 2:56:58 PM

  失われた響き
 
   この村に音楽がなくなってしまった…

 この村、カナデ村は音楽の絶えない村として有名だった
 渓谷の狭間にできたこの村は音楽の響く楽しい村だった
 春には明るく伸びやかな曲が
 夏には爽快で熱い曲が
 秋には穏やかで色鮮やかな曲が
 冬にはゆっくりと暖かい曲が
 しかし、今この村から音楽が消えた。
 人々は悲しんだ
 どんなに音を出しても曲にならない
 音は出るのに音楽にならない
 響かないし、届かない
 次第にこの村の人々は音楽を作ることを諦めてしまった
 すると、小鳥のさえずりが聴こえてきた
     木々のざわめきが聴こえてきた
 それら全ては音色となって村人たちの心を癒した
 彼らは自然の音に感謝した
 彼らは失われた響きを取り戻すことができたのだ。

11/28/2025, 2:39:58 PM

霜降る朝
変な時間に目覚めた
とりあえず窓を開けて見えたのは
ぎりぎり見える薄い星とビルの隙間から覗く朝日
朝日が昇るにつれて
靄がはっきりと靄になる
靄が霜だったことがわかる
霜の降る静かな朝
今日は寒くなりそうね

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