逆光
ほら!私の背中を追いかけな!
私が道の先を行くから
君たちは私に続くのだ!
そういった私が悪かったよ
みんな先行く私を先導者として
照らした
みんな私を崇め始めた
そうしたら、後ろから照らされた光が
どんどん、どんどん大きくなって
後ろからの期待で飲み込まれそうで
何に向かっているのかわからなくなってね
光に飲みこまれた私のことを
私の顔を覚えてる人なんていなかった
私の表情、感情を理解してくれなかった
だから私は
これからも逆光と共に歩くんだ
理解されない?
そんなのもうどうでもいいの
こんな夢を見た
俺さ、変な夢見たんだよ
お前と二人でワイン飲んでてさ
今みたいにチーズクラッカーつまみにしてさ
お前の右手にナイフが見えてさ
逃げたんだよ、必死でさ
それで俺、抵抗して…
お前のことを…
そこで…夢が終わってさ
俺さ
お前のことを殺したくないんだ
だからさ、やめてくれよ?
その右手に持ってるの
ナイフ……だろ?
タイムマシーン
唐突に渡されたこのタイムマシーン
過去に行くか未来に行くか
どのくらいの時代に行くかすら選べるらしい
しかし、30分以上そこにいると戻れないらしい
正直に言う、使いにくい使いにくすぎる
30分しかいれないだなんて
散歩ぐらいしかできないじゃないか
でも、ほかの時代に生きるのは楽しいのかもしれない
ふと、手が伸びていた機械のダイヤルを回して回して
セットした
私が見てみたい世界は…
特別な夜
今日でやっとみんなと同じ年になれた
文房や雑貨のプレゼント!
大好きなクリームのケーキ!
何より大好きな人たちからのおめでとうの言葉!
嬉しいなぁ…毎日こうだったらなんて、思わないけど
今日は素敵で特別な日
そんな特別な夜ぐらいはさ…
自分の存在を認めて、安心して眠れるよね…
海の底
キラキラと光る水面を下から眺め
白い泡が私を包み込んでいく
なんて、そんなことない、ここは深ーい海の底
暗くて周りは紺色で水色なんてない
けど、案外苦しくないし、冷たくて気持ちいい
耳に入るのはゴロゴロ、ドモドモ低く響く水圧だけ
さらさらとした底に寝転がる
あぁ、一人なんだな…
やっと一人になれるんだな
ありがとう
さようなら