海の底に沈めた手紙

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10/4/2025, 10:09:55 AM

伝えてくれた言葉
貰った気持ち
全部大事にしてる

不透明な大好きを
いつも受け取ってくれてありがとう

9/28/2025, 12:44:59 AM


「チェル、どうしたの?どうして泣いているの?」

この子がこんな風に泣くことなんて滅多にないのに。
目元が赤くなって瞳にはまだ潤みが残っている。
かわいそうに、たくさん擦ってしまったんだわ。
よほどのことかしら、じゃないとこの子がこんなに泣くなんて。
とりあえず冷やしてあげて、そのあとクリームを塗ってあげないと。

「お姉さま、聞いてる…?」
「チェル、私の部屋にきて。冷やして薬を塗りましょ?それからお話を聞かせて?私が一緒に居て…」
「待って、お姉さま!違うの、睫毛が入っただけなの…!!」
「………まつげ?」


よくみると赤くなっているのは片方だけ。もう1つの瞳はいつものチェルの瞳だった。


「………かわいそうに、睫毛に泣かされたのね?やっぱり私の部屋に行きましょ?手をきれいにしてから取ってあげなきゃ。午後の授業は休みましょう。たくさん擦ってしまったから目も休ませてあげて、それから…」
「………お姉さまってば過保護…」


言葉は呆れつつも声には嬉しさが滲み出ているチェルの呟きと、ブツブツとあれとあれも用意して…と頭がいっぱいなお姉さまの呟きが陽だまりの廊下をそよ風のように流れていった




「涙の理由」HPMA side.T

9/18/2025, 3:50:19 PM


今すぐ終わってください


「もしも世界が終わるなら」

9/4/2025, 10:17:32 AM



「ありがとう~!助かった!」
「いいけど、そろそろ寝る前に明日の準備するようにしなよね」
「忘れちゃうんだよ~、LINEしてよ~?」
「授業の準備忘れいでねって??親か(笑)」
「よろしく私のママ♡」


愛嬌たっぷりの彼女はいつも忘れ物をすると隣のクラスの私の元へやってきて
「あれを忘れたー!」
「これが足りなかった!!」
「使ってたらなくなっちゃった!」
「入れ忘れた教科書をリビングのテーブルに置いてそのまま忘れちゃったよぉ」などなどバレエティ豊かに助けを求めてくる。
それがかわいくてついつい甘やかしてしまうんだよね。返しに来るときに飴や駄菓子を添えてくるのも彼女らしい。
今日の供え物のいちごみるくの飴を口に含み、貸した教科書を開く。


今日はなにを落書きをしたんだか。




「ページをめくる」

8/17/2025, 2:00:23 AM




「これが言ってたやつ?」
「そうだよ、送り火と言ってね。お盆で帰ってきた人らを空へ送るための火なんだよ。おうちがわかるように目印としてやる迎え火ってのもあるんだがね。」
「へぇ~……燃やしちゃって熱くないのかな?」
「う~ん…わしらにとったら熱いかもしれないけど、ばあちゃんにとっては暖かいものだといいなとじいちゃんは思うよ」
「…多分暖かいとおもう」
「そうかい?」

「だってじいちゃん、お盆の間ずっとニコニコしてたからばあちゃんも嬉しかったとおもうよ。嬉しいとポカポカするでしょ?」
「…こりゃ参ったな」


ばあちゃんとの時間を惜しむように火を見つめるじいちゃん。
寂しそうではあったけど、来年の迎え火は一緒にやりたいなって言うと「じいちゃんが帰ってくる側じゃなかったら一緒にやろうな」なんて言うもんだから、約束守んないとお酒お供えしてやんないからねって釘指して視線を上へ向ける。


もくもくと上がる煙はなんとなくゆっくり空へ向かってるように見えた。

またね、ばあちゃん。



「遠くの空へ」
(私のばあちゃん生きてるけど(笑))

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