10/13/2025, 10:58:59 AM
空を見上げて、ボクは鼻歌を歌っていた。
踏みつけられてぐしゃぐしゃになったカバン。
いっぱい汚い言葉が書かれたノート。
制服の背中にはきっと靴の跡。
腫れた頬がひりついて痛い。
でもね、ボクの学校には、いじめなんてないんだって。
ボクは帰り道の適当なビルにのぼった。
非常階段を一番上まで上がる。
空が、近い。なんて澄み渡った空なんだろう。
「ラララ、さよなら、世界」
ボクは鼻歌を歌いながら空に身を投げた。
【Lalala good bye】
10/12/2025, 12:05:03 PM
出口のないトンネルを歩いている。
明けない夜はないと言い聞かせて、歩を進めるが、明けない夜はあるのだ。
どこまでも、闇しかない、苦痛の時間。
医師はわたしを、鬱状態であると診断した。
別の病気からくるものだから、寛解しても完治はない、とも。
どこまでも、どこまでも続く、出口のないトンネルを、歩いている。
【どこまでも】
10/11/2025, 10:39:30 AM
ここは何処だろう。
引越しの翌日、慣れない足取りで地図アプリを頼りに足を進め。
スーパーはこの交差点を渡って右、と確認し、スマホをしまって信号を待った。
信号が変わり。
歩みを進め。
でも未知なる交差点はスクランブルだった。
渡って右、と向かった先に、スーパーがない。
右と定義づけられる道は複数あった。
これだから都会は怖い。
初めての街でわたしは早速遭難しかけていた。
【未知の交差点】
10/10/2025, 1:36:34 PM
秋桜はこぼれた種で増えていく。
だから基本、多くの花が寄り添って咲いている。
わたしは寄り添う相手のいない、一輪の秋桜だ。
【一輪のコスモス】