まそむ

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1/16/2026, 11:12:40 AM

わたしは、美しいとは見た目ではなく、人間性だと養母から教わった。茶道の師範をしていた養母はわたしに、所作や言葉の美しさを重視する教育をした。わたしは中学にあがると、女子校だった為か作法の授業があったのだが、すぐに優等生となった。

一方で実家では罵詈雑言が日常的に飛んでいた。主に酔った父が一方的に発する言葉だ。お前はダメだ、死んでしまえ、どうして生まれてきた。ザクザクと心を抉られていたのは最初だけ、そのうちそういう環境にも慣れた。

なので、わたしは、意識すれば敬語を綺麗に使いこなし、お辞儀や座り方も美しくこなせる、反面、同時に無意識のうちに人に刺さる鋭い言葉のナイフをも、身につけてしまった。

わたしにとっての美しさとは、本質的ではなく、あくまで表面だけの薄っぺらいものだと自覚している。故にわたしは、醜い。

【美しい】

1/15/2026, 11:44:52 AM

この世界は、ニセモノだ。小さい頃はそう思うことで自分を保っていた。空想の世界がホンモノだと思いたかった。ぬいぐるみが歩いて喋り、猫が人語を話して、みんなニコニコ、穏やかな風景。

養母の家から実家に帰ると、そんな世界は崩れ去る。

父の暴力、暴言。守ってくれない母。ただただ被害に遭う兄。父のストレスを一身に浴びせられ続ける兄。目の当たりに、DVを見せつけられるわたし。

うちは兄以外血液型が一緒で、兄だけOだった。余計に兄は疎外感を募らせたと思う。父の晩年に兄が昔使っていた机を掃除したら、とてもつらい詩を見つけてしまった。大丈夫だよ、今はわたしが父の捌け口だよ、と胸中でつぶやいて、そっと詩を片付けた。

【この世界は】

1/14/2026, 1:06:25 PM

どうして、生きているんだろう。

知識がとにかくなくて、「扇風機の風に直に当たって寝たら死にますよ」という養母の言葉を鵜呑みにした。小学生のわたしは、わざと扇風機の風に当たって寝た。人生を終わりにしたかった。でも普通に目が覚めて、どうして、と思った。

ガス自殺も試みた。元栓が閉まっていることに気づかず、コンロのスイッチをひねった。当然ガスは出ず、わたしはまたもや、どうして? と首をひねりながら普通に目を覚ました。

今にして思えば笑い話だ。
こんなことで死ねると信じていたのだから。

【どうして】

1/13/2026, 11:13:43 AM

わたしは小さい頃から空想に生きていた。ぬいぐるみに囲まれ、猫に囲まれていたので、彼らをモデルにお話を作ったり絵を描いたりしていた。

わたしには、毎日がとても苦痛だったから。
それは何度も書いているので、ここでは割愛したい。

いつまでも夢を見ていたかった。現実こそが嘘で、空想のあたたかな世界が本当だと思い込んでいた。

思い込まなければ、生き延びていなかった。

小学生時代に自死を図ったことは二桁に及ぶ。正しい知識がないために全て失敗した。生は苦痛でしかなく、早く解放されたかった。そしてその方法すらわからなかったのだ。空想や夢に逃げるしかなかった。

【夢を見てたい】

1/12/2026, 10:08:26 AM

父の暴言暴力は、毎日続いた。
夕飯タイムは父のDVタイム。お酒を飲んだ父がちょっとしたことで荒れて、兄に鬱憤をぶつけた。

小学生だった兄は些細なことで怒られ、例えば傘を電車に置き忘れたとか、コンパスを分解したとか、それだけで怒鳴られ殴られた。ごめんなさいはどうした、と父ががなり、兄が消えそうな声でごめんなさいと謝り、父は更に激昂して、ごめんなさいとは何だ、ふざけるなと殴る。それが毎日三時間くらい続く。母は止めない。見ないふりでご飯を食べていた。

ずっとこのままこんな生活が続くのだと思った。
父に逆らえば殺されるとすら思った。兄の次の標的はわたしだと怯えていた。

【ずっとこのまま】

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