#足音
夢と現の狭間
廊下を歩く足音……
今年、初盆
#君が見た景色
これは、早朝の話
吸い込む息が喉を焼く
まだ辺りは薄暗く、足元を照らすライトが
唯一の道標
凹凹した山を気力だけでなんとか登る
喉を焼くほどの寒さのはずなのに、
流れる汗
頂上につき、一息つく間もなく
地平線から除くご来光…
涙が流れた。
その理由は、
#やさしさなんて
だれかの自己満足
#ぬるい炭酸と無口な君
待ち合わせ場所に選んだ
どこにでもあるチェーン店
ドリンクバーを頼み、待つ
ヒマを持て余していたとき、後ろの席から
『別れましょう』
そういった女性は返事も聞かず、
伝票を持って去って行った。
つい、好奇心で相手を見ると
泣きそうな、困ったような顔に
笑顔を貼り付けた優しい人
視線が合う瞬間、慌てて体を戻し
ストローでひと口……ぬる、マズっ
そのタイミングでスマホにメッセージ
“他に好きな人ができた。ごめん”
まだ後ろに人の気配があるのを確認して
席を移り、唐突に
『よかったらこの後、飲みに行きませんか?』
#波にさらわれた手紙
秘めた思いが秘めきれず、
溢れる気持ちを文字に起こし
5枚の用紙に納めた。
溢れる気持ちは止まったが、その紙を
破ることも、捨てることもできず…
だが、知り合いが目にすれば確実に解る。
途方にくれていたその時、
前方からやって来る大量の人の波
避けるのに避けきれず、ぶつかっては謝るを繰り返す
そして、気がついた。
先程まで握りしめていた手紙がない
……あぁ、ありがとう