祈りを捧げて
報われて欲しい人がいる、幸せになって欲しい人がいる。
そんな人達に私が出来ることは、わずかなことで。
だから、
神なんか信じてないくせに、祈りを捧げる。
ほんの少しでも、力になれるように。
幸運を祈っている。
そして、
楽しいは幸せなのだと学んだ。
将来を考えない浪費は、不幸になる事を学んだ。
母よ、僕の人生の反面教師よ。
あなたは最後になにを教訓として残すのだろう。
そして、僕は……
tiny love
甘えて餌を手から欲しいとねだるアナタ。
登れるはずの棚に抱っこして上げてと鳴くアナタ。
なでると喉を鳴らしてすぐご機嫌になるアナタ。
そんな猫の小さい愛に毎日支えられてます。
おもてなし
どんぐりの実、赤い葉っぱのお皿に泥団子をのせてどうぞをする。
青い目のお客さまは大きく手を動かした。
「What is this?」
「わぁつー?」
首をかしげると、ちょっとだけお客さまは笑う。
「これわぁ、なんですかぁー?」
ぎこちない言葉に、ちょとだけくすぐったさを感じながらジョンさんに指して教えてあげる。
「これはー、おにぎり!これはー、なんか美味しいやつ!おかずー!」
びっくりしたようにジョンさんも人差し指を向けた。
「たべる?もぐもぐ??」
「ジョンさんがもぐもぐ!どーぞ!」
食べるようにジェスチャーをすると、ニコニコしたお客さま役のジョンさんが大きくうなずいた。
「Japanese!おもてなし!」
「いえーす!」
公園の中での小さな異文化コミニケーションを風が優しく見守っていた。
既読がつかないメッセージ
毎年、命日になるとLINEで語りかけることをやめられない。
僕にはどんな気持ちで亡くなってしまったのかも知らない、親友。
そのアイコンを見つめて、今年もどんな気持ちでお前の死を思ったか綴る。
いつかは、お前の笑顔も忘れてしまうんだろうか。
既読のつかないメッセージを指でなぞった。