1000年先もあなたのそばで
ずっと近くにいた
途中からあなたと同じ学校ではなかったけど時々会ったりして
周りの人からは仲良いね これからもずっと親友だねって言われてた
あなたにならどんな私も見せることができて受け入れてくれて、君が連絡くれた時甘えてくれた時に嬉しさを感じていた
どんなに遠くにいてもあなたを気にしていて
この感情は一生揺るぐことのない愛だと気づいた
気づく頃には僕たちは大人になっていた
いっときの感情だけで告白するほどの度胸はもうなくなっていた
あなたが幸せでいてくれたら それでいい
でも時々でいいから連絡をください
死ぬまで言えないあなたへの秘密
愛してます
その言葉をそっと胸にしまって
1000年先も親友でいてね
勿忘草(わすれなぐさ) それは水色の小さな花
君と出会って僕の枯れ果てた世界は生き生きと染まり始めて
たまたま通りかかった花屋 いつもは気にも留めないのに花に水をやる笑顔に惹きつけられた
ちょっとかわいいな そんな程度だったのに
すみません。おすすめの花を教えてください
ありがとうございます。あれユウくん?
偶然にも昔の高校の元カノだった
え、うわびっくりしたー
久しぶりの再会に胸が躍った
お互い遠くに離れたから何となく自然消滅になっていた
それから君とたくさんの話をした
甘酸っぱい気持ちを思い出し自然と君に惹かれていって愛を育んでいた
じゃあまた明日ね
そう言って僕はまた明日が来ると信じていた
次の日君はあらわれなかった 交通事故だったらしい
あれから何日が過ぎただろう
墓に僕は小さな花を手向けた
君が教えてくれた唯一の花
勿忘草
花言葉は真実の愛
公園のブランコが揺れていた
きっとさっきまで誰かが乗っていたんだろう
吸い込まれるように私はブランコに座っていた
キイキイと情けない音を立てながらブランコを漕ぎ始めた
冬の夜の鎖は冷たくて漕ぎ続けるたびに冷たい風が容赦なく顔を打ちつける
子供の頃は純粋にどれだけ高く登れるか競って、暖かい夕陽に照らされていただけだったのに
いつからこんなにもくすんだ夜空を知ってしまったのだろう あの頃には見えなかった時計台が見えた