【ずっと隣で】
あなたの隣に居たいの
嬉しいことがあった時の輝くような笑顔も
夢に向かって努力している時の真剣な表情も
ずっと隣で見ていたい
時々落ち込んだり
辛い思いもすると思うけど
そんな時は
ずっと隣で支えたい
ねえ
ずっとあなたの隣に居たいと思うのは
ワガママなのかな?
この願いが叶う時は
来るのかな?
【もっと知りたい】
初めて同じクラスになった君
君のこと、初めはなんにも知らなかったけれど
授業中ノートに落書きしてることや
昼休みにいつも焼きそばパンを食べてること
友達とわいわい騒ぐより、だらだらと話すのが好きなこと
こっそり観察しているうちに
少しずつ君のことが分かるようになった
だけどまだまだ足りないんだ
君のことが
もっと知りたい
【平穏な日常】
産まれてからずっと
つまらない毎日が続いていた
平凡で呑気で
悩みもなければ面倒ごともない
俺はこれからもこうして
のんびり歳を取っていくんだろうなーと思っていた
それが壊れたのは突然だった
政府がわけの分からないことをテレビで言ったかと思うと
数日後には村のシンボルである銅像が破壊された
その翌日にはよく通っていた飲み屋が爆撃に遭い
そこの店主と馴染みの常連客たちが死んだ
まさか空からの攻撃に怯えながら
走って避難するような日々を送ることになるとは思っていなかった
俺は平穏な日常に飽き飽きしていたが
それがすごく恋しい
どれも失ってから
大切なものだったのだと気付いた
【愛と平和】
この星が
愛と平和だけで出来ていたらいいのに
憎しみも争いも消えてなくなればいいのに
そんな願いは叶いそうにないけれど
せめて少しでも理想に近付くように
目の前のことから
はじめよう
【過ぎ去った日々】
「こんなのダメだよ」
「ははっ、いいから乗れって」
自転車に跨った君が
真面目な私に向かって笑う
きょろきょろと辺りを見回し
誰も見ていないのを確認してから
そっと君の後ろに乗る
気持ちいいくらいの青い空
大きな入道雲
田んぼの横を走る、二人を乗せた自転車
心地良い風は控えめに頬を撫でていく
「気持ちいいだろ」
君が前を向いたまま話しかけてくる
「うん」
君と二人だけの秘密の時間が嬉しくて
はじめに抱いていた罪悪感はいくらか薄れていった
たまにはちょっといけないことをするのもいい
……そう、たまには
「来年もまた、こうやって二人乗りしようぜ」
「何言ってんの。今日だけだよ」
「なんで?」
「誰かに見られたらどうすんの」
「相変わらず真面目だなあ」
私より少し不真面目で
私よりずっと明るくて頼りになる君の背中に
そっと頭を寄せると
陽だまりの匂いがした
あれは今から十年も前の話だ
ふとした瞬間に
君との懐かしく美しい思い出が
ふっと現れて
今の私を時に励まし
時に哀しくさせ
時に笑顔にさせる
とうに過ぎ去ったはずの日々は
いつまでも心の中に残っている