村影の仮面師

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12/26/2025, 2:37:06 PM

おやすみ(-_-)zzz
正月に良いもの出します(*´︶`)

12/25/2025, 1:09:25 PM

休み〜🐦‍⬛☪︎🌃

12/24/2025, 3:19:42 PM

べこ૮( ̳ᴗ ̫ ᴗ ̳ )ა今日は休みます

12/23/2025, 2:16:38 PM

揺れるキャンドル

夜の帳が降りきった頃、仮面師はひとり、古い礼拝堂に入った。
扉を閉めると、外の風が途切れ、静寂が深く沈む。
ただ一つ、祭壇の上で揺れるキャンドルだけが、彼を迎えた。

その火は、まるで呼吸するように揺れ、
影は壁に長い物語を描き出す。
仮面師は歩み寄り、そっと手をかざした。
熱は弱く、しかし確かに生きている。

「まだ、ここにいるんだな」

誰に向けた言葉か、自分でもわからない。
ただ、この灯りだけは、彼がどれほど姿を変えようと、
どれほど名を変えようと、
ずっと変わらずに揺れていた。

火がふっと強くなり、
仮面師の影が壁いっぱいに広がる。
その影は、かつての名を持つ者の姿にも、
これからの名を背負う者の姿にも見えた。

彼はキャンドルの前に膝をつき、
胸元から小さな花弁を取り出す。
それは、長い旅の途中で拾った、
色褪せない記憶の欠片。

花弁をそっと火のそばに置くと、
炎は柔らかく揺れ、
まるで祝福するように光を返した。

「行こう。まだ続きがある」

仮面師は立ち上がり、
揺れるキャンドルに背を向ける。
その火は、彼の背中を照らしながら、
静かに、静かに揺れ続けた。

まるで――
新しい物語の始まりを告げる鐘のように。

12/22/2025, 10:13:59 AM

なんとなくのやつです( ̄ω ̄;)
光の回廊

セツナがその場所を初めて訪れたのは、黄昏が街を金色に染める頃だった。
古い聖堂の奥、誰も近づかないはずの扉が、まるで彼を待っていたかのように半ば開いていた。

扉の向こうには、光でできた長い回廊が伸びていた。
壁も、床も、天井も存在しない。ただ、淡い光の帯が幾重にも重なり、ゆっくりと脈動している。
足を踏み入れた瞬間、セツナの影は消え、代わりに胸の奥で微かな音が鳴った。
それは心臓の鼓動ではなく、もっと古く、もっと深い何かの呼び声だった。

回廊を進むたび、光は形を変え、過去の記憶が浮かび上がる。
幼い頃に失った母の笑顔。
初めて剣を握った日の震え。
そして、ずっと胸に秘めてきた「問い」。

——自分は何者なのか。

光の回廊は、ただの道ではなかった。
それは歩く者の魂を映し出し、真実へ導くための儀式そのものだった。

やがて回廊の終わりに、ひとつの影が立っていた。
それはセツナと同じ姿をした“もうひとりのセツナ”。
光をまといながら、静かに言う。

「ここから先へ進むには、ひとつだけ選ばなければならない。
 “過去を抱いて進むか”、それとも“過去を手放して進むか”。
 どちらを選んでも、君は君だ。ただし、歩む未来は変わる。」

セツナは息を呑んだ。
光の回廊が揺れ、まるで彼の決断を待っているようだった。

長い沈黙のあと、セツナはゆっくりと手を伸ばした。
その選択が何をもたらすのか、まだ分からない。
だが、光の回廊を歩いた者として、もう迷うことはなかった。

そして、回廊の光がひときわ強く輝いた瞬間——
セツナの物語は、新たな章へと踏み出した。

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