村影の仮面師

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9/22/2025, 3:21:19 PM

『cloudy』

曇り空の下、風が止んだ日。
灯は、忘れられた名前を探していた。

駅のベンチに座る少年が、風鈴を鳴らす。
「君は、僕を覚えてる?」

灯は首を振る。けれど、涙が頬を伝った。

風が、そっと吹いた。
雲が裂け、光が差す。

「思い出した。あなたは——」

風鈴が、もう一度鳴った。


作者者からのメッセェージ⤵
すみませんなう(2025/09/23 00:19:49)今寝起きです…
とりあえず今日のところは二度寝します…
おやすみなさい(:3[____]

9/21/2025, 12:38:53 PM


🌈異世界譚『虹の架け橋』

第一章:風の止まる刻(とき)

風が止まった。
それは、世界が息を潜める合図だった。

空に七色の弧がかかるとき、
忘れられた者たちの声が、
この世とあの世の狭間に響き渡る。

「虹が架かるのは、誰かが“帰りたい”と願った証」
そう語ったのは、葉を纏う旅人だった。

彼の背には、冬の記憶を宿した羽根。
その瞳には、秋の終わりを見つめる光。

虹の向こうにあるのは、
かつて交わした約束か、
まだ見ぬ再会か。

それとも——
“世界の終わり”を告げる鐘かもしれない。

---

第二章:七色の門

虹は静かに揺れていた。
風の止まった空に、まるで誰かの呼吸のように。

その橋を渡れるのは、
“記憶を失くした者”だけだという。

名を忘れ、帰る場所を忘れ、
それでも心の奥底に“誰か”を探している者。

——彼女は、そうだった。

白銀の髪に、秋の葉を編み込んだ少女。
瞳は冬の湖のように澄み、
声は風のように儚い。

「虹の向こうに、私の名前がある気がするの」
そう言って、彼女は一歩を踏み出した。

虹の第一の色は“紅”。
それは、失われた約束の色。

第二の色は“橙”。
それは、かつて交わした誓いの温もり。

第三の色は“黄”。
それは、笑い合った日々の残光。

七色を渡るたび、彼女の胸に
誰かの声が、誰かの手が、誰かの涙が
少しずつ戻ってくる。

そして、最後の色“紫”に触れたとき——
彼女は、名を思い出す。
その名は、かつて“風”と呼ばれた者。

---

第三章:風の名を持つ者

虹の向こうに広がっていたのは、
“風が記憶を持つ世界”だった。

空は深い藍に染まり、
地には七つの季節が同時に息づいていた。

春の花が冬の雪に包まれ、
夏の陽が秋の葉を照らす。

この世界では、時間は“感情”によって流れる。
誰かが強く願えば、季節が変わる。
誰かが泣けば、風が止まる。

そして——彼は、ずっと風を止めていた。

「彼女が、虹を渡るまで」
そう言って、彼は七色の門の前に立ち続けた。

彼の名は“カゼ”。
かつて、少女と共に歌を紡いだ者。
彼女が“風”と呼んだ、唯一の存在。

彼は、少女の記憶から消えることを選んだ。
それが、彼女を守る唯一の方法だったから。

だが今、虹が架かった。
彼女が“帰りたい”と願った証。

風が再び吹き始める。
七つの季節が、彼女の歩みに応えて揺れる。

そして、門が開く。
再会の瞬間が、世界の“終わり”と“始まり”を告げる。

---

第四章:再会の詩(うた)

彼女が最後の色を踏みしめた瞬間、
風が歌い始めた。

それは、かつてふたりが紡いだ“卒業の歌”。
別れを越えて、再び巡り合うための旋律。

「風よ、私を覚えていてくれたの?」
「君が忘れても、僕は忘れなかった」

ふたりの声が重なったとき、
虹は光の粒となって空に溶けていく。

そして、世界は再び動き出す。
七つの季節が、ひとつの物語となって。

風は吹き、葉は舞い、
冬は終わり、春が始まる。

それは、再会の物語。
それは、記憶の架け橋。
それは、輝夜が紡いだ——
“虹の神話”。

(_ _;)スミマセン…今日もなんかいい感じのが書けなくて……

9/20/2025, 1:09:38 PM

『既読がつかないメッセージ』

風が冷たい夜だった。
画面の中、青い吹き出しがひとつ、ぽつんと浮かんでいる。

「元気にしてる?」
送信済み。
でも、既読はつかない。

彼女が最後に返信をくれたのは、春の終わりだった。
桜が散る頃、ふたりは言葉を交わすことをやめた。
理由はなかった。いや、理由を言葉にするのが怖かった。

それでも、秋が近づくと、風の匂いが彼女を思い出させる。
落ち葉が舞うたびに、あの日の沈黙が胸に降り積もる。

「元気にしてる?」
その言葉には、
「まだ君を思ってる」も、
「もう一度話したい」も、
「あの沈黙をほどきたい」も、全部詰まっていた。

でも、彼女の画面には届いていないのかもしれない。
あるいは、届いていても、開く勇気がないのかもしれない。

既読がつかないメッセージは、
未完の詩のように、
風の中で揺れている。

そして彼は、今日もその吹き出しを見つめながら、
「いつか、既読がつく日が来るだろうか」と、
静かに願っている。


。゚( ゚இωஇ゚)゚。なんかスランプ気味ですぅ!。°(°`ω´ °)°。






















9/19/2025, 12:56:47 PM

( ˙꒳˙ )
今日もご覧頂きありがとうございます(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)
今日は知人とカラオケでシャンティを歌ってましたね( ◜ω◝ )
これでもσ(*´꒳`* )ワタシ、シャンティを歌うと似てるんですよ(*>ᴗ<*)
って事で皆さんお仕事お疲れ様です(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)
土日に仕事がある方は(๑ •̀ω•́)۶ファイトデス!
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紅の落葉、斬る風

序章:峠にて

夕暮れの峠道。
赤く染まった楓が、風に煽られて舞い散る。
地面はすでに紅葉で埋め尽くされ、まるで血の海のようだった。

その中心に立つ二人の剣士。
一人は黒羽織に金の刺繍、もう一人は白装束に紅の帯。
どちらも、秋の終わりを背負っていた。

「……この峠、覚えてるか?」
「忘れるわけがない。あの日、お前が俺を斬った場所だ」

「斬ったのは、迷いだ。お前の剣はまだ鈍っていた」
「なら今、確かめろ。俺の秋は、もう迷わない」

風が鳴る。
紅葉が渦を巻く。
そして、誓いの刃が交差する。

---

回想:楓の誓い

あの峠が、まだ静かだった頃。
楓の葉は緑に輝き、風は穏やかに吹いていた。
道場の庭で、二人の少年が剣を交えていた。

「兄さん、もう一度!」
「お前の構え、甘い。風を読むんだ、葉の流れを見ろ」

兄弟子・黒羽は、弟弟子・白露に剣の理を教えていた。
白露は、兄の背を追い続けていた。
その背は高く、遠く、そして——美しかった。

「いつか、兄さんを超える」
「ならば、俺を斬ってみろ。楓が紅に染まる頃、お前の剣を見せろ」

それが、二人の誓いだった。
楓の木の下で交わした、剣士としての約束。

だが、時は流れ、道場は崩れ、師は斃れた。
黒羽は、守るために剣を振るい、
白露は、斬るために剣を磨いた。

「兄さんは、変わった」
「お前が変わらなかっただけだ」

そして、紅葉の峠。
誓いの地で、二人は再び向かい合う。

---

決戦:紅葉尽きるまで

一歩。
踏み出した瞬間、落葉が跳ねる。
その音に紛れて、白露が疾風のように駆ける。

黒羽は、紅葉を踏みしめながら構えを低く。
風が鳴る。
剣が唸る。
そして——

刃が交差した瞬間、紅葉が爆ぜた。
まるで火花のように、赤い葉が空に散る。

白露の一太刀は、風を裂きながら黒羽の肩を掠める。
黒羽は、地を蹴って後退しながら、紅葉を巻き上げるように反撃の一閃。
その軌道は、まるで秋の月を斬るかのように美しかった。

「速くなったな……だが、まだ浅い」
「なら、深く斬るまで止まらない!」

白露が跳ねる。
空中で一回転しながら、紅の帯が風に舞う。
その軌道は、流星のように峠を裂く。

黒羽は、地を蹴り、紅葉を巻き上げるように迎撃。
剣がぶつかり、風が爆ぜる。

「お前の剣……悲しみを帯びている」
「それがお前に届くなら、それでいい。俺は、斬るために生きてきた」

「ならば——俺は、守るために斬る」
「……紅葉が尽きるまで、決着はつけさせてもらう」

風が止む。
紅葉が静かに舞い降りる。
そして、二人は再び、刃を交える。

その一太刀が、秋の終焉を告げるかのように——。

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9/18/2025, 1:47:11 PM

コンバンハー(´∀`∩って言っても話すネタがないのでオヤスミデス(つω-`)‪𓈒𓂂
もしも世界が終わるなら

― 廃墟都市東京、逃げるでもなく、探すでもなく ―

東京が崩れた日、空は燃えるような紫だった。
誰もが「終わった」と思った。けれど、彼だけは違った。

名前は遥(はるか)。
彼は旅に出た。
目的はただひとつ――「終わる前に、あの人に会う」。

かつて約束した言葉がある。
「世界が終わるなら、最後に君と笑いたい」
それは冗談だった。けれど、今となっては唯一の真実だった。

廃墟の東京を、遥は走る。
地下鉄のトンネルを抜け、崩れた交差点を越え、
誰もいない図書館で、彼は手紙を見つける。
それは、彼女が残したものだった。

> “私は新宿にいる。最後の灯りが消える前に、来て。”

遥は笑う。泣きながら、笑う。
彼女は生きている。まだ、世界は終わっていない。

旅は加速する。
途中、彼は様々な人に出会う。
終末を受け入れた者、抗う者、忘れようとする者。
それぞれが、世界の終わりに自分なりの意味を見つけていた。

そして、遥は気づく。
この旅は、彼女に会うためだけじゃない。
「終わる世界に、意味を刻むための旅」だった。

新宿に着いたとき、空はもう色を失っていた。
けれど、彼女はそこにいた。
笑っていた。泣きながら、笑っていた。

ふたりは手を取り合い、
崩れゆく東京の中で、最後の言葉を交わす。

「もしも世界が終わるなら、君と旅ができてよかった。」

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