凍てつく鏡
また失敗した。
落ち込んでる自分を責めてばかりいるもう一人の自分。
たぶん…ダメな自分を認めたくない
ダメな自分の自覚がない
劣等感強すぎてプライドで壁を高くしているから
もういい歳なのだから…潔く諦めようよ。
これが、このダメなのが本当の自分なんだって。
認めていこうよ、諦めちゃおう
ほら、鏡を見て…
笑っちゃうでしょ
自分を責める夜に星は見えない。
真っ暗闇の空 ひとりの夜
もう考えるのはやめようと頭の誰かが話しかける。
そう…結局堂々巡り何もわからない
どんなに責めても時間は戻らず、人の傷は癒されることはない。
逃げてしまいたい、全て投げ出して
誰も知らない街
楽になりたい
甘えてる…人間失格…
それでも生きていくんだ、死ぬまで
生きていくんだ、明日もあさっても
今死ねたら、やっと楽になれると…
きっと思う。
でも美しい星にはなれない。
開き直る
過ぎたことをくよくよしても、堂々巡り何も解決しない
今はどう気分転換しようか…
楽しいことを探そう…
笑っちゃおう…
だからどうした、いじいじ、くよくよ、うだうだするな!
これが私なのだ
嫌なら来るな、近寄るな。
文句があるなら一人で空に向かって叫んどけ。
開き直るとは執着を捨てる事
過ぎたこと、嫌な事、傷ついたこと
つけた人をいつまでも引きずらず
忘れましょう、進みましょう
消えない灯り
「想い」
昔の事を思い出す。
自分の生まれから今までのこと。
ほとんどが思い出したくないことばかり。
良い思い出や楽しかったことを探すけど、頭の中で繰り返し思い出されるのは悲しい過去たち。
両親の事、子供時代、貧しかった生活、憎しみ合った人、余命告げられ静かに1人亡くなった母、人知れず末期がんで孤独に亡くなった義父
自分に出来たこと、出来なかったこと。
もう2度と語られることの無い人たちの思い、伝えきれず今も胸を締め付けるこの想い
残すべき、忘れるべき、伝えるべき
静かに永遠に消えていったこれらの想い。
全て無に帰った
命も想いも無に帰った。
空に風に星に海に山に夕焼けに夢にまぶたに心の奥に…
今日も流れる血潮の中に涙の中に
震える胸に…
そして時々季節外れの蝶🦋が飛んで羽ばたいて空へ帰る。
冬の足音
目が覚める、窓の向こうの空を見る
真っ白な空、雲か霧か霞か違いは何か…
静かだ。完全なる無音。
この世に自分だけのよう…
ガバっと起きて掛け布団を半分に整えてたたみカーテンを開ける。
チラチラと小さな雪が舞っている
薄っすらと隣の屋根に雪が積もっている。
この世の汚いものを全て白く隠してくれた雪。
足音もなく静かに、ふんわりと優しく、それでいて逃げ場はない…どこもかしこも平等に白い。
自分の心を開きにして外に置いたら同じ様に汚れない白さで隠してくれるだろうか…
変幻自在の水の姿、氷の結晶❄️そして雪、重い雪、固い氷、解けて汚れて川に流れ海に帰る。
今自分はどの時点なのだろう…
汚れの無い心で海に帰ることはできなかったのだろうか…
最初はドカドカと突然の、様々な出会いや別れ。
今穏やかに音もなく流れる川べりの落ち葉の様に浮かんだり、沈みながら…
大きな海へと導かれて私は今生の冬の到来を全身で受けよう。
霜降る朝
自分は器用な方だ。
新しいことを聞いたり、学んだり形にしたり…
すぐそれなりに出来てしまう。
できない分野もあるけど…例えば計算する、パソコンや携帯の使い方等
でも1番苦手なのは人間関係だ。
何が正解かわからない。
様々な仕事を経験してきたのでコツを掴むのは早い。
家族にしても会社関係にしても学校関係にしても…
自分の常識が他の非常識であることはよくある話。
それでも自分が正しいと思うことを信じて生きるしかない。
人と比べても正解がわからないのだから。
時と場所と時代と人と信条と…
でも少しずつ確かな事は分かってきた。
確かな事、真実。
霜降る朝はとても静かで…厳しく寒いということ
季節の巡りの中で、厳しい自然は教える。
人間の弱さ、たくましさを…