「ねえ、お腹が減ったの」
「そうは言っても、君がたくさん食べてしまったからもう食材が無いんだ」
「目の前にあるじゃない」
「どこに?何も無いよ?…ちょっとそんな目で見ないで」
「お別れは楽しくいきましょう?さぁ歌いながら」
「待っ!!あっぐあぁぁ」
「♪LaLaLa GoodBye♪」
暴食を我慢できない二口女、目の前の相手を丸呑みしてしまうのでした。
(LaLaLa GoodBye)
顔の口で歌いながら後ろの口でもぐもぐタイムな二口女。
あー!都の岸に届かないって!川早すぎだって!!
お椀に乗った一寸法師、どこまでも流されます。
あー届かないわ。見送りましょ。
手を伸ばしたお婆さん、逃した桃はどこまでも流されます。
(どこまでも)
♪どこまーでも行……この先の歌詞は忘れた。
「おいおいおい待て待て桃太郎、なんだその武器は!?」
「何って、光粒子収束増幅機構式刀だが?」
「未知の武器は卑怯だろ!!」
「そういう鬼だって、なんだこの武器は!?」
「超高硬度複合積層合金製金棒だが?」
「そっちも未知の武器じゃないか!」
「こちらは素材が違うだけで金棒には変わりない!!」
「ならばこちらも、刀身が光っているだけの刀だ!!」
未知の機構、未知の素材、ぶつかり合うそれは正に交差点であった。
(未知の交差点)
桃太郎のオマージュ、ブゥン!とかブッピガン!って効果音はご自身で想像してください。
花瓶に挿した一輪のコスモス。
それを床の間に飾り、秋らしい掛け軸を吊るす。
ほんのり香る程度にお香も焚いておく。
「お待ちしておりましたお爺様。どうぞ雀のお宿でくつろいでください」
(一輪のコスモス)
舌切り雀のオマージュ、季節感大事なお宿の用意の様子。
秋めいた紅葉の木の下にちょこっとお邪魔して栗の実をたくさん拾う。
虫食いや小さい粒はその場に残し、だいたい2人前の栗ご飯が作れそうな量にして、それ以上はもう拾わない。次の人に譲ろう。
さぁさぁ、秋恋色の新鮮なうちに兵十さんに届けよう。
(秋恋)
ごんぎつねのオマージュ、ちゃんと拾う量などわきまえているごん。