初めは都で小さい奴に腹の中から刺されて死んだ記憶。
次は島で暮らしていたらいきなり死んだ記憶。
次はこぶのあるじいさんと宴会して気がついたら死んでいた記憶。
次は青い鬼が去っていって泣いた記憶。
紅い鬼は、記憶を継いだまま何度も転生しているのでした。
(紅の記憶)
鬼の出る昔話、ハッピーエンドの話にたどり着けるといいね。
得意なラッパを取り上げられ、必死に取り返そうと走って追いかけようとしたけど、足が上手く動かず、全然走れない。
もがいてもがいて、強い衝撃とともに目が覚める。
ラッパが近くにある事を確認して、夢だったんだと安心する。
音楽隊の仲間にこんな夢を見た話をしたら、どうやらみんな同じような夢を見た事があるらしい。
ブレーメンの音楽隊に入る夢が叶うまで、この夢の断片が現実にならない事を祈ろう。
(夢の断片)
ブレーメンの音楽隊のオマージュ、不安な時に見る夢ってなんかリアルだよね。
質問しすぎたかしら?魔法の鏡が割れてしまったわ。
これじゃあ未来が見えないわね。
どうしましょう。
鏡を使って見えていたはずの未来。見えなくなった未来。
(見えない未来へ)
白雪姫のオマージュ、魔法の鏡殉職。
「次っ!!」
号令とともに全力で風を起こす。
強く鋭く吹き抜ける風を目指して懸命に吹き続ける。
「そこまでっ!!」
ゼェゼェ、ハァハァ。
「この程度で疲れていたら旅人のコートに勝てんぞ!!さぁ立て!!もう一度だ!!」
さっきよりもっと強く鋭く吹き抜ける風を起こす。
太陽との勝負の日まで練習は続く。
(吹き抜ける風)
北風と太陽のオマージュ、北風さん寒いから程々にしてもらって。
「ピノキオや…、あぁ、またやってしまった。これは幻覚なのだ」
クジラの腹の中で灯したランタンに浮かぶ記憶の風景。
寂しさのあまり幻覚と現実の境が少し曖昧になっている。
「ランタンを見ているとダメだな。消しておこう」
(記憶のランタン)
ピノキオのオマージュ、ジェペットじいさんのランタン。