『 好き嫌い 』
「すき、きらい、すき、きらい、すき、きらい、すき、
きらい、すき、すき、すき、すき、すき、っと。」
またこいつ変なことしとる。花占い懐かしいし。
てかめっちゃずるしてんな。
「お前、ずるにも程があるやろ。」
「なんのこと?」
しらこいな、とぼけるつもりや。
「そんなん好きにしかならんやん、虚しくないん?」
「えー?だって好きでしょ?」
「何がや。」
「私のこと、好きでしょ?」
こいつ何変なこと言うてるん。びっくりしたわ。
誰がお前なんかのこと好きかいな。お前なんか別に、
「好きや。」
「ふふ、知ってる。」
「夜景綺麗だね。」 なんて言う君に、
「うん、本当に綺麗だ。」って。
別に夜景とか見てないし、
君の横顔しか目に入らなかったのにさ。
街の夜景を見下ろす君がやけに綺麗に見えた
もうずっと前の夏の日。
お前はちょうど今の時期ぐらいにそっち行ったよな。
やる事が出来たとかなんとか、 あの時言ってたの叶ったか?
「お前もやりたい事見つけたら真っ直ぐ突き進めよな。」
とか言って。はいはいかっけーかっけーって感じ。
なぁ、俺はお前と笑えてれば十分だったよ。
あの時そう言ったら、お前はここにいてくれたか?
なんてな、また電話する。
3000円かけたのに
眉ピアス痛くて途中で断念
最悪
狭い部屋
俺は本当だめだよなぁ。
田舎からギター1本持って上京して、
大した金もなくてやっと借りれた部屋も狭くて
こんな部屋だと俺とギターだけで
いっぱいいっぱいなんだよ。
あの日お前を追えばよかったんだ。
夢ばっか追ってないで。
お前だけを見てればよかった。