《青リンゴとオオカミ》
テーブルに3個のリンゴが置いてあった。1*3=3
「うまそうなリンゴだなあ」1つ食べる。1*2=2
「ほんとうにうまい」1つ食べる。1*1=1
「とまらない」1つ食べる。1*0=0
しまった。すべて食べてしまった
代わりに青リンゴを置いておこう
1*(-1)=-1
1*(-2)=-2
1*(-3)=-3
これだと色でバレてしまうな
魔法で赤くしよう
「リンゴよ!赤くなれ!」(-3)*(-1)=3
なんと青が赤になりました。真っ赤なウソです
「これでだいじょうぶだろう」
オオカミは帰っていった。
これはいけない。魔法を解きましょう
ベクトル反転!
向きよ!逆向きになりなさい
1*3*(-1)=-3
マイナスは魔法の言葉。青く深い神秘の魔法
題『青く深く』
夏の朝、雀と鴉の二重奏(デュエット)の間隙にカッコウが鳴いている。まもなくセミの独奏(ソロ)が始まるだろう。玄関を開けて家に入ると弾力のある空気が「おかえり」と迎えてくる。大黒柱は額と頬の脂でツヤツヤしており、黄ばんだ半袖にプリントされた河童は釣り糸を垂らして出番を待っていた。夏の始まりは近い。
題『夏の気配』
「ふぅ...」。ひと息つく。
コーヒーを飲み、かじりかけのパンを口に放りこむ。
とりあえず午前中のノルマであった50人は終わった。
人は『〜へ!』と聞くとプラス思考で考えがちだ。現実に不満を抱き、自分が主人公の世界を夢想する。
いっそのこと、こう書き直そうか?
題『まだ見ぬ世界へ!』
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題『ようこそ!アットホームな世界へ!』
脳の想像力が豊かである内は何であれ声を聴くことができる。地球ですらゴミで溢れれば悲鳴をあげる。もはや何でもありだ。ここに書かれている文章も訴えているといえる。私の最後の声を聴きたいかい?なら今すぐ携帯の電源を切ってくれ。黒い画面から声はしないはずだ。
題『最後の声』
...なんだ、戻ってきたのか。もう営業時間外だ。シャッターを閉じるよ。最後の声は次の人に任せるとしよう。
「だいじょぶか?」
テレビを見ながらの反射的な言葉は、軽すぎて空気清浄機に吸い込まれるほどだ。顔を向けてもいなければ表情すらも変えてない。
電子機器の加工のパートと家事を負担する母。
「指が痛い」という言葉には鉄製のフライパン以上の重さがある。
代わりに炒め物をする。お皿を運ぶ。その場にいって無言で抱きしめて背中をさする。
言葉より行動に愛は宿る。
題『小さな愛』