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1/18/2026, 12:46:36 AM

どれくらい時間が経過したやろか、煙草を吸いたくなって、ポケットに手を入れてライターを探しとると、めんどくさい事に語尾に星が付きそうな後輩が、やる気満タンでやって来た。

「おはようございまーす!お邪魔しまーす!先輩のとっても可愛い!生ごみ回収の後輩ちゃんですッと、うわぁ…先輩、床が血だらけじゃないッスか」
「おぅ…」

きちゃなぁ~いと、出入口らへんでごみ袋を持って、そわそわする後輩が後ろから、真っ赤になって横たわる芋虫状の奴を見て、顔をちょっぴり顔面蒼白させる。

「あらら、先輩その人、完全に〆ちゃったんッスか?」
「…へんわ」
「え、なんて?」
「〆てへんわ!ボケ!季節外れの木枯らしみたいに冗談寒いわ!」
「えー、でも心は小辛しっぽいですやん!…俺、例え上手ない?少しツラい先輩の事をこがらしって、ふふっ、あっ、でも血が…?」
「ブロークンハートに、風が沁みるわってか?アホ…よぅ見てみぃ、そいつの血やないわ」

実際に殴ってもない、怒りで手を握り締めた時にボールペンで怪我した傷口が開いただけ。予想より多く血が出たせいで、床が真っ赤な花畑やし、床のコイツはビビってまた気絶しただけ、頭痛いわ…

「ほんで、お前はなんでココに来たん?」
「…えーっと、リーダーがここの作業場に来たら面白いもん見れるゆーたんで、超ワクワクして参上したッス!がっ!?」

床に綺麗にスライドする後輩と、後輩のポッケから出てきてくるくる回るライター、また広がる新しい紅い花

「ちょい、お前殴っていい?」
「殴った後に言わんといてくださいよ!」
「おっ、ライターやん借りるわ」

煙草に火つけて、肺を煙で満たしながら心を満たす。はぁー、沁みる…

木枯らし(1/18)

1/17/2026, 1:55:10 AM

作業台の上にあった紙を捲り

「まずは報告の嘘な、アンタな付き合ってる人は居りませーん俺だけよ~って言っとったけど、調べるとガッツリ二股やし、と思っとると、それどころか三股やん、馬鹿にしとるん?」

少しシワの入った紙を、芋虫みたいに転がった奴に投げつける。

「次は連絡の嘘、その日バイトだわって言った日にアンタさん、他の奴と遊んどったやろ?そんでもって、相談の嘘は、ストーカー被害にあってる気がするから助けてだぁ…アホなんか?頭に虫でも飼っとるんか?実際は飽きた男の処理に困っとっただけちゃうん?」

呆然として此方を見る奴は、わなわなと唇を歪ませた後に一言、知らない…です。と言った。

「…は?」

頭にカッと血が上ったなと思った時には、緑の床に美しい紅い花が咲いてしまっていた。

美しい(1/17)

1/16/2026, 1:14:13 AM

「ホンマにわからんのん?」

彼の顔がおちゃらけた泣き真似から真顔になる。作業台からストンと降りて此方に近づいてきて

「痛っ」
「お前、俺に嘘ついたやろ?」

髪を掴まれて瞳を覗き込まれる。彼の瞳は怒りを含んでいて、それと同じく悲しみに染まっていた。いったいどれがバレたのだろうか。

パッと髪を放されて痛みがなくなる。

「しゃあない教えたぁるわ、この業界の極小のこの世界は、ちゃーんとホウレンソウせなあかんからな、優しいなぁ」
「ほうれんそう…?」
「報連相(ホウレンソウ)、報告、連絡、相談、生きてく上での基本中の基本やろ?けど、お前みたいに嘘の報連相してくるやからもよーさん居るから…まぁ、さておき」

彼は仕切り直しと両手を叩くと、また作業台の方に歩いていく

この世界は(1/16)

1/15/2026, 2:48:13 AM

恐怖で意識を手放してから目が覚めると、目隠しはなくなっていたが芋虫の様に縛られていた。いま目に写るのは、最近まで使われていたのか艶のある緑の床と、やたら長いベルトコンベアの作業台だ。

カシャンと背後から何かを落とす音がして、這って振り向くと、まさかの見知った顔が作業台に座っていた。

「…おはようさん、目覚めたか?よぉ、その状態でぐーすかと休憩できましたなぁ」

ニッコニコの笑顔で嫌みたっぷりの物言いに苛立ちはあれど、どうして彼が?という疑問が勝る。

「ん?なんでーって顔やけど、それはアンタが一番知っとるんちゃう?」

足を組み直しながら彼は、悲しいわぁ~と泣き真似をする。

どうして(1/15)

1/14/2026, 3:20:56 AM

誰かに引っ張られて、私のスニーカーが階段から転げ落ちていくの見た。

突然、目隠しをされて車に入れられて、叫ぶ暇もなく何処かに運ばれている。恐怖で強ばる腕を擦りながら、恐る恐るあなた誰ですかと質問をする。数秒間の沈黙後、ため息をつかれ、数回カチカチとボールペンを鳴らすような音がして、それが割れる音がした。怖い、今聞いてはいけない質問だったらしい。そこからは無言、目隠しの布を濡らしながら、これから自分はどうなるのだろうかと恐怖する。

夢であって欲しい。でも、どうせなら幸せな夢を見てたいのに…

夢を見てたい(1/14)

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