#良いお年を
どこか、寂しい気持ちになる
自分はこの一年、何をしていただろう
成功も、失敗も、確かに色々あった
...でも、充実していた
振り返った割に、何ともまぁ漠然とした言葉だが
それだけは、ハッキリとしている
だから来年も、と思う
来年の今頃も
何となく、充実していたと言えるようにと
...ここまで振り返って、漸く寂しさが和らぐ
来年への想いに
寂しさが勝ったのだろう
だから私は、こうして振り返る
あと数時間後には
良いお年を迎えられるように
#星に包まれて
ただ、見惚れていた
ぼんやりとした光ではなく
されど、暖かな
鮮烈な闇夜の光
憧れとは、多分違う
だからと言って、愛とも言えない
この気持ちはなんだろう?
聞きたい
知りたい
されど、自分の手は届かない
...数々の星に包まれて
それは今も、視界の真ん中で光っている
#静かな終わり
赤い糸が、切れた
あの人の物が、私の部屋から無くなった
あの人と会うことが、無くなった
ただ、それだけ
何も変わらない生活
何も変わらない日々
なのに、どうしてこんなに虚しいの?
...そんなある時、あの人と一緒に行った
二つのブランコがある公園に通りかかった
そこで、気づいてしまった
嗚呼、もうあの人には会えないんだ
もう、あの人の温もりに触れられないんだ
その瞬間、私の中で何かが爆発した
...静かな終わりは、唐突に決壊した
気が付いた時には、もう遅い
#心の旅路
終わりなどない
どんな事でも、それはあまり変わらないと思う
だって終わりに辿り着く度に、また“次”が見えてくる
...限界だ、と言った
とうの昔に、身体は限界だと叫んでいる
事実、これで終わりだと思っていた
だが、周りと、私の目は、また次を見ている
もっと、もっと、もっと良いものを
ただ、がむしゃらに
...誰かが、言った
体には寿命があれど
何かを想像し、求める想いは潰えないのだと
きっと、その求める心は、知らずに周りを喜ばせる
...心の旅路は終わりを知らず
今日も、自分と誰かの次に進み続けている
#凍てつく鏡
顔が写っている
一言で言うのなら、酷い顔だ
どうしてそんな顔をしているの?
何が貴方をそうさせているの?
問い掛けても、返事はない
...一度、触れてみる
酷く、冷たい
だが、どこか心地い
頭が冴える、返事のない理由がわかる
だって、これは”私”なのだから
だって、理由はハッキリしているのだから
もう、自分で言い聞かせないと分からない
分からなく、なってしまった
...嘘で塗り固めた私の心を
凍てつく鏡は、ただ綺麗に写していた