#20歳
もう戻れないんだと思って
進むしかないのだと思って
実感が湧くような
湧かないような
そんな、心の狭間
子供の終わりで
大人の初まり
...その時、私は何を思うだろう
その頃には、大人へのイメージも固まってたりするのかな
その先も生きていける様な、何かを見つけられるのかな
それとも、今と殆ど変わらないのだろうか
心が、身体に置いていかれてしまうのだろうか
20歳にならないと分からないのに
私は偶に、そんな事を考えるようになった
...これは、成長してるのかな?
#三日月
良くも悪くもない、中途半端な未完成品
満ちる事も見えなくなる事もなく
かと言って、名は知られている、そんなもの
でも、私は別にそれでも良いと思う
見えなければ、知られていなければ、意味は無い
だが完全なモノは、時に眩しすぎる
...そう言う意味ならば、未完成も良いと思わないか?
だから私は、三日月が好きだ
眩しさと暗さの狭間を、暖かく照らしてくれる三日月が
#色とりどり
君と居ると、世界が輝いて見えるんだ
...比喩なんかじゃないし、冗談でもないよ
今までは、ただ通学するだけの憂鬱な時間だったのに
今じゃ、君と直接話せる幸せな時間になった
少しの興味もなかった本も
君との話題作りで読んだら、意外に楽しいと気が付けた
...ほら、嘘じゃないでしょう?
他にも、数えきれないくらいあるのだけれど
君が僕に、新しい景色を見せてくれてるんだよ
幸せな、色とりどりの景色をね
だから、これからも一緒にいてくれたら嬉しいな
#雪
一面の銀景色
太陽の光を受けたそれは
宝石の様に輝いている
誰かが通り過ぎたのだろう
それの上には
足跡がクッキリと浮かんでいる
それが、なんだか少しだけ特別に見えた
...寒いのは、苦手だ
出来るなら暖かい所に籠っていたいと思う
しかし、私にとって
この雪景色は
巡る季節で一番特別で、好きな景色だ
#君と一緒に
「一緒にいってほしい」
そう言って、君は手を差し出した
氷のような風が、優しく頬を撫でる
...予兆を見たのは、何時だったか?
僕を見つめる君は
つい最近、ずっと前から叫んでいた
...再度、君の顔を見て、僕は自然と頬が緩んだ
歪んだ君を、安心させたかった訳じゃなくて
これは、ただ単に嬉しかったから出たものだ
不謹慎だ、そう思われてもいい
なんでも笑顔で誤魔化す君が
僕に”お願い“をしてくれた
その事実が、ただ嬉しかったのだ
「良いよ」
僕は、君の手を取った
目を見開く君に、僕は続ける
「一緒に、逃げちゃおう」
そう言って、今度は自分の意思で笑った
すると、君は安心した様に笑って
「うん」
っと、一言
...嗚呼、ありがとう
”一緒に逝って欲しい“
そう言ってくれただけで、僕には十分だから
君が言ってくれたから、君と一緒に逝ってあげられる
隣の君にもう一つ笑みを零し
そして、今度は僕が、最初に一歩を踏み出した