「ねぇ、運命の赤い糸で繋がってるって言われたら信じる?」
ある時君はそう言った。僕にはどういうことなのか、どんな意味があって言ったのか分からなかった。
「信じてる人はいるんじゃない?僕は運命論なんて信じないけどね」
僕はそう冷たく言い放った。少し君の顔を伺うと何故か悲しそうな目をしていた。
「そっか。人それぞれだもんね」
君は辛そうに笑った。
そう言ってから君の姿を見ることは無かった。
あれから、あの会話してから、僕の時間は止まったまま。今になって君のことが大切だったなんて言っても遅い。それでも僕は君と繋がっていたことを嬉しく感じる。あの会話は僕が赤い糸の話を少し信じるようになったきっかけの話。
最後に会ったのはいつだったかな
ずっと大切な存在になると思ってたのに。
君のこと忘れたくないと思っていたのに。
どんどん記憶は薄れていく。
でも、最後に会った場所は覚えてる。
それは、夜空の下、星が綺麗に見える夜だった。
1年後
正直、最近はこれからの自分がどうなっているのかなんて想像は出来ないでいる。
小さい頃はこうなってるのかなって簡単に想像出来ていた。考えてみればそれって凄いことだったのかもしれない。だって未来のことに期待して、考えることが出来てるんだから。それが出来ない理由って世の中のことを少しずつ知ってきてしまっているからだと思う。
それって少しずつ大人になっている証拠でもあるけど。そのことを意識しちゃうとなんだかちょっと寂しいよな。
だから私は1年後のことはあまり考えないでいる。今よりも大人になって、できることが少しでも増えてたら、覚えたことが少しでもあったらいいかなって思う。その間に大人になっていくものだと思う。
別に大きなことを成し遂げなくても、活躍しなくても、1年という長いようで短い間で何をしようと必ずやってくる。それだったらちっちゃい目標を考えた方が楽じゃないかな。それで1年後少しでも成長や変化が出ていたら、儲けものなんじゃない?長い目で見たら1年なんて短いんだから。
子供の頃は、無邪気に遊んで初対面の人とも緊張するけど自分から話しかけるようにしていた。この頃は自分以外の人と関わることが楽しかったのかもしれない。