3/27/2025, 12:49:35 AM
人種とは、厳格な裁判官ではなく、判別を知らぬ幼児によって、ただ混ざり合うままに存在する。七色はそれで一つであり、そこから一色を選び取ろうとする者は居ない。世界は、煩雑とした玩具箱のような整合性をもってして維持される。
3/25/2025, 10:47:27 AM
産まれる前の記憶を有しているという人物を前にした時に限り、私は庇護者たり得る。
3/25/2025, 5:21:16 AM
現代人の感性は記号化されている。
特定の事象に相対した時、それをどう受け取るかが重要なのだが、現代では特定の事象を認識した時、特定の感情が沸き立つべきとされている。誤用としての共感性羞恥など滑稽そのもので、凡そ感受性に欠ける現代人に共感など不可能だ。不合理な同調を感性と呼び続けるというのなら、人間はもう二度と成長など出来ない。
3/24/2025, 9:14:12 AM
私達は極力交流を避けようと努めるが、その実拒絶する事だけはない。陽光を嫌うのならばカーテンを閉めれば良いだけであって、曇硝子に触れて曲解された何かを欲するというのだから、なおさら質が悪い。
3/22/2025, 9:06:37 AM
人生に於いての努力とは常に停滞の努力だ。
私達は決して先に進むことなく、ずるずると滑り落ちるのを耐えるのみである。
人間が何時まで経っても過去に到達できないのはその為で、
過去というのは私達が追い越して行くものではなく、追い越されるものなのだ。
もし私達の後方に過去があるとするならば、何故この地道な滑落が功を奏さない? 何故君と見た景色に、これだけの執心を覚えると言うのだ?