鏡花 水月

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9/19/2025, 11:03:08 AM

『秋色』

少しずつ、少しずつ、
青からオレンジに変わっていく。
ついこの間までの暑さも、青さも、暖かい風も。
涼しさに、オレンジに、心地よい風に。

そよそよした風。
黄色に染まってきたイチョウの葉。
白を含んだ冬に近い水色の空。

もうそろそろ秋が来る。
きっと、あっという間に冬も来る。

季節の変化を感じられる瞬間は、
脳裏に焼き付けて、日記に書き留めるほどに美しい。

9/18/2025, 10:23:05 AM

『もしも世界が終わるなら』

もしも世界が終わるなら、
私は喜んでそれを受け入れよう。
ちょうどこんな世界に飽き飽きしていたところ。
未練なんかなんにもない。
ひとつ、あるとするならば、
満天の星空を見てみたいものだ。

9/17/2025, 10:17:37 AM

『靴紐』


最近よく解ける靴紐。
何度も何度も結び直すけれど、
毎日のように解けちゃう。

靴紐は何度解けてもいいけれど、
縁だけは、靴紐みたいにならないといいな。

9/16/2025, 10:47:12 AM

『答えは、まだ』

モヤモヤし始めて早くも半年が経つ。
ずっと考えているけれど、答えは出せない。
多分これかなって思うけれど、確証が持てない。
ハッキリさせなければならない訳ではないけれど、
それでも、この気持ちに名前が欲しい。

さぁ、そろそろ長々とした証明を書いて、
答え合わせをしようではないか。

9/15/2025, 1:53:11 PM

『センチメンタル・ジャーニー』

忘れるために各駅停車の電車に乗って一人旅に出た。
行き先は決まってなかった。
気になった駅にでも降りればいいかなって思ってた。

約3時間、電車に揺られて辿り着いたのは終点。
今の私にはどんな駅でも、モノクロに見えた。
終点の街は、
都会でも田舎でもない、そんな場所だった。

猶予は1週間。
これだけあれば、忘れることが出来る。
もう二度と来ないこの場所で、
私は君にさよならを。

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