『秋恋』
少し涼しくなってきて、
寝る時はエアコンも必要がなくなった。
秋風が、寂しさを運んでくる。
温もりが欲しくて、
忘れかけていたあなたを思い出す。
寒さが増すにつれて再び想いも募るのだろう。
まるで雪のようだね。
冬の間は雪が積もりに積もって、
春が近づくと雪は溶けていく。
来年の春には、新しい芽が出てくるといいな。
『愛する、それ故に』
愛してる。
だから、
一緒にいたいし、何をしていても楽しい。
お昼寝も少し贅沢な夜ご飯も。
たまにのご褒美でハーゲンダッツを食べることも。
電車に揺られて遠出することも、
一緒にライブに行くことも。
全部全部、何をしていてもあなたとなら楽しい。
私はこの先もずっと、あなたのことを愛してる。
『静寂の中で』
風の音だけが聴こえる。
人の声も車の音も、人工音はなんにもない。
ひとりで涼しい風にあたりながら、
揺れる木々を眺める時間。
何もない静かな空間だけど、
きっと今の私は何にでもなれる。
風に乗って、どこまでも行ける。
『燃える葉』
紅葉がひらひらと舞っている。
川は赤色を纏っていて、秋の訪れと共に、
冬がすぐそのまで来ていることを感じる。
一年の中でも、
ほんの一瞬しか目にすることが出来ない、
視界いっぱいの紅葉がたまらなく好き。
詩へ詠みたくなる気持ちがとても理解できる。
毎年撮っている紅葉の写真アルバムに
今年のものも加えておこう。
スマホ画面いっぱいに、赤がひろがる。
『moonlight』
たまたま一緒になった帰り道。
車もあまり通っていなくて、辺り一面は真っ暗。
私とあなたの声だけが、よく聴こえる。
ふと横を見ると、
月明かりに照らされたあなたの横顔。
ついつい魅入ってしまった。
視線に気づいたあなたは、どうしたの?と微笑む。
なんでもないよと言って前を向くけれど、
この月明かりでは隠せていないかも。
どうしようもなく幸せだと思う。
この時間がずっと続きますように。