「高く高く」
娘が赤ちゃんだった頃。
よく泣いて、よく笑う子で。
高い高いが大好きだった。
一般的には、子供を高く上げて「高い高い~」ってすると思うんだけど、家ではその後に床スレスレまで下げて、「低い低い~」ってして、アップダウンのある遊びだったし、娘もそれで大喜びだった。
そしたら、うちの子はそれが普通だと思ってて、何かのきっかけで友達と話してたらたらみんな??になってた、って言ってた。
逆に娘もそれが当たり前だったから、友達の反応に自分も??になってたらしい。
当たり前なんだけど、自宅でしてる事が割とその人の基準だったりする。
家は結構色んな面でオリジナルな事が多いから、何だか色々気をつけよう、と思った出来事でした。
「子供のように」
汚れを知らない子供のように、全てを信じられたら幸せだったのだろうか。
全てを受け入れられる器のある大人で、わかっていながら気づかないフリが出来たら、幸せだったのだろうか。
貴方の嘘を飲み込める程大人ではなく、
貴方の嘘を信じられる程子供でもなく。
貴方の嘘で別れられる程諦めも良くなく、
貴方の嘘を受け入れられる程冷静でもなく。
ただひたすら混乱して、悲しんで、泣いて、怒って。
この気持ちは何処へ行くのだろう。
私達の関係は何処に行き着くのだろう。
続けるにしろ、終わらせるにしろ。
どちらにしろ、涙を流さずにはいられないだろう。
それでも、このままでは居られないから。
だからせめて、結末は自分で決めたい。
貴方ではなく、私が、決めたい。
「放課後」
皆が何だか少しずつ浮かれてる放課後。
彼女はいつも、うつむきがちになりながら、慌てて一人で帰っていく。
彼女の家は、ご両親が病気で、彼女が妹の面倒や家事全般をしてる。
クラスの子達は、皆事情を知ってるけど、触れていいのか駄目なのか、
触れるにしても、どう触れれば良いのかが分からず、あえて触れていない。
私も、声をかけたいけど、どうすれば良いかがわからない。
下手に遊びに誘ったら駄目かな?とか、
でも、誘わないのもどうなん?とか。
皆が彼女を気遣ってるのに、正解の対応が、わからない。
きっと、彼女を少しでも手助けしたり、彼女の支えになりたい、って思ってるのに、空回りしてしまう。
何をどうすれば一番良いのだろう。
彼女にしたら余計なお世話かもしれないし、気を遣われる事も嫌かもしれない。
正解が見えないから、動けない。
でも、そう言って誰も何もしなければ、何一つ変わらないのも事実。
だから。
嫌われるかもしれないけど。
怒られるかもしれないけど。
明日は彼女に声をかけてみよう。
何も伝わらないよりも、嫌われても、もし彼女に必要な事があれば。
あるかないかは、声をかけてみないとわからないから。
だから、明日は勇気を出して頑張ってみよう。
「カーテン」
貴方の部屋のカーテンが揺れる。
貴方は今、部屋の中に居るんだね。
貴方と別れてから、ロクな事がない。
勉強に集中出来なくて、テストは追試だし。
バイトは休みがちになって、クビになるし。
友達も、最初は話も聞いてくれたけど、その内に呆れて付き合ってくれなくなった。
それもこれも、み~んな貴方のせい。
私がこんなに悲しんで、苦しんで、辛い思いをしてるのは、貴方のせい。
なのに、当の本人は、新しい彼女とヘラヘラして。
私だけ苦しいって、不公平じゃない?
貴方の部屋のカーテンが揺れる。
彼女も今、部屋の中に居るんだね。
貴方も彼女も、嫌な目に遭えばいい!!
貴方の部屋のカーテンが揺れる。
赤い炎の揺らめきと一緒に。
「涙の理由」
君が泣いているのは、アイツのせい。
君を裏切って、傷つけて。
僕が、君の痛みを代わってあげられたらいいけど。
僕が、君の悲しみを癒してあげられたらいいけど。
僕が、君の辛さを忘れさせてあげられたらいいけど。
でも、どんなに君を想っても。
君を癒せるのは、笑わせれるのは、アイツだけだから。
君は、どんな事をされても、アイツの事が好きだから。
どれだけ泣いても、一晩中僕に愚痴を言いながら泣き明かしても。
それでも君が好きなのは、アイツだから。
君を笑わせられるのは、アイツだから。
君を見ていると痛々しいと思う時もあるけど、でも、僕が大好きな君が選んだ道だから、僕は引き止めない。
君は、君の人生を思う様に生きて欲しい。
僕は、君が疲れた時に、辛い時に少しでも君を癒せる存在であれば、それでいい。
少しでも君の痛みを取り除ける事が出来たら、それでいい。
「一人じゃない。誰かが居てくれる」君がそう思って、少しでも支えになれるなら。
僕の気持なんて、君は知らないままでいい。
ただ、君が幸せであればそれでいい。
相手は僕じゃなくていいから、いつか君の涙の理由が、幸せの涙に変わるなら、それでいい。
大好きな君が幸せなら、それでいい。
それが、いい。