「バイバイ」
いつもの帰り道。
この先の曲がり角で、君は「バイバイ」と言って帰って行く。
この道がずっと続けばいいのに、とか、曲がり角がなくなればいいのに、とか、あり得ない現実を夢見ながら、君との帰り道を楽しんでた。
もう何年、こうやって君とこの道を歩いただろう。
あと何年、君とこの道を歩けるんだろう?
それぞれ進路も違えば、通る道も変わる。
なんなら住む場所も変わるかもしれない。
僕は、そんな君とただの幼馴染のままでいいの?
このままずっと、この角で「バイバイ」って、手を振るだけでいいの?
そう自問自答しながら、でも、君との関係が気まずくなるのも怖くて、日々を過ごしてた。
でも、ある日。
いつもの曲がり角でいつものよう君が「バイバイ」って。
僕も「バイバイ」って言うつもりが、何故だか気持が溢れちゃって、気がついたら「好きです」って言ってた。
君は驚いた瞳で僕を見上げて。
でも、言った僕の方が実は驚いてた。
「あ、いや、ごめん、違う。いや、違わないんだけど。あの、だから。」
もう、自分でも何言ってんだかわかんなくて。
そんな僕を見て、君は笑って。
「何で貴方が慌ててるの?まぁ、おかげで代わりに私は落ち着けるんだけど(笑)」
「······でも。凄く嬉しい。私も同じ気持ちだから。」
そして、明日からは同じ曲がり角での「バイバイ」が、寂しさだけじゃなく、ちょっと甘酸っぱい想い出になっていく。
「旅の途中」
人生を旅に例えるなら、全ての人が今はまだ旅の途中。
まだまだ旅が始まったばかりで、ウキウキ、ワクワクする時期を過ごす人もいれば、もう残りは帰路位しかなくて、一抹の寂しさを感じている人もいるかもしれない。
でも、何処に居ても。どんな状況でも。
旅は楽しい。
道に迷う事も、新しい発見をする事も、既知の事を確認する事も。
疲れるけど全てが楽しい。
だから、長くても、短くても。
疲れてても、少し飽きてきてても。
兎に角、楽しもう。
貪欲に、色んな事を吸収しよう。
二度と来ない場所だと思えば、ありきたりな景色でも目に焼き付けようとする。
二度とない瞬間だと思えば、大切にする。
人生は全てそうだから。
同じに見えても同じ事はなく。
人とも違うし、自分がしてきた事、見てきた事とも、少しずつ違う。
その時、その場所、その気持、その経験。
全てを大切にしていこう。
「まだ知らない君」
Side.A
いつも君を見てるのに、まだまだ君の事を知らない。
君が何を考えているのか、どうしたいのか。
誰が好きなのか、嫌いなのか。
何となく見てると、君はこう考えてるのかな、とか、君はこれが好きなのかな、とかって思える事はある。
でも、君は本音を話さないから。
その笑顔の裏が真っ白なのか、真っ黒なのか。
それすらもわからない。
でも、そんな君に堪らなく惹かれる。
まだまだ知らない君がいる。
だから、もっと知りたい。
君が、好き。
Side.B
いつも君を見てるから、君が何を考えてるかは大体分かる気がする。
君は頭が良い分、解らない事が気になる。
だから、私が本音を話さず、表情にもあまり出さずに、気持を隠せば隠す程、私の事が気になっていく。
私はそれが分かるから、わざとそういう私を演出してる。
私の本音は、ただ君に好かれたい。見つめられたい。それだけなのに。
まだそれを知らない君は、私に翻弄される。
「日陰」
夏だと日陰が恋しくて、暑い中歩いていて日陰を見つけると、ちょっとホッとしたりするけど、今は冬。
日向が嬉しい。
子供の頃は、日陰しか歩いたら駄目、とかの遊びをしながら学校から帰ったりもしたなぁ。
日向が続く所で、もうどう頑張っても無理な所とかに来たら、暫定的にその時だけ「3歩以内ならOK」とか、勝手にルール変えたりして。
そう思うと、子供の頃って、与えられた環境の中で楽しんだり、工夫したりして、だからどんな状況でもそれなりに楽しめた気がする。
でも大人になると。変に利便性や快適さを追求し過ぎて、そのままで楽しむ、って感覚が薄れてしまった。
暑い、寒い、雨降った、雪降った。
何やかんや不満が先に立って、その場、その時を楽しむ余裕がない事が多い。
でも、やっぱりそれって勿体ないよね。
どうせならポジティブに受け止めて楽しんだ者勝ちだと思うし、楽しまなきゃ損だし。
日々の生活に追われてなかなかそうは思えないけど。
でも、こうやって、ふと気づいた時に自分を戒めて、少しずつでもそう言う気持ちにシフトして行きたい、と思えた今日のお題。
「帽子かぶって」
小さい頃から、あまり帽子を被る事がなかった。
何故なら、似合わないからっ!!
でも、帽子は嫌いじゃなくて、お洒落で被りたいと思ったけど、まぁビックリする程どんな形やタイプもしっくり来ない。
街で見かけるニット帽が似合う人とか、凄く羨ましいかったなあ。
今でも帽子は似合わないままだけど、逆にうんと年を重ねると、似合う様になるかも、と言う期待を抱きながら、日々過ごしてます。
いつか、ニット帽とか、ちょっとお嬢っぽい麦わらとかを被ってお出かけしたいな。