「秘密の手紙」
未来の貴方に宛てた、秘密の手紙。
いつも顔を合わすと本音を言えない私。
ある日旅先で見つけた、未来に配達してくれる郵便と、それ専用のポスト。
私は迷わずに貴方への気持ちをしたためた。
知り合って、結婚して。
ずっと2人で居たね。
貴方はよく愛の言葉を囁いてくれた。
でも時が過ぎて、きっと近過ぎる様になって、お互いに分かり合えると思い込んで、いつしかお互いの気持を言わなくなってたね。
きっと、この先年を重ねれば、増々そうなっていくんだと思う。
そして、その内に気持ちを伝えたいと言う思いさえなくなってしまうかもしれない。
だから、今の内に。
貴方への思いをしたためた手紙を、未来の貴方に宛てて送るね。
今の私の、貴方への本当の気持ち。
秘密にしている、本当の心の声。
「好きだったのは最初だけ。後はずっと貴方が嫌いだった。」
「冬の足音」
冬の足音が近付いてくる。
雪の降る地方に住む私にとっては、それは初雪の足音で。
ちょっと楽しみな様な、憂鬱な様な。
面倒だけど、キレイな、冬の風物詩。
「贈り物の中身」
明日は貴方の誕生日。
何を贈ろうか?
貴方は何が嬉しいんだろう?
服?カバン?靴?車?最新型のスマホ?
それともやっぱり現金?
手作りの心のこもった物が嬉しいタイプではないよね?
どうせ贈るなら、貴方が喜ぶ物を贈りたいの。
でも、貴方に聞いたらサプライズじゃなくなっちゃうし。
だから、私一生懸命考えたんだよ?
うんと、う~んと考えた。
貴方は彼女の事が好き。
いつも彼女を見つめてる。
でも私は知ってる。
彼女は見た目だけで、中身は空っぽなの。
貴方は、そんな彼女のキレイな顔が大好きなの。
だから。
そんな貴方にとびっきりのプレゼント。
キレイにラッピングもして。
不定形な形だから、キレイに包むの大変だったんだよ?
彼女のキレイな顔をそのまんま、貴方に贈るね。
体は邪魔だからちゃんと処分したよ?
貴方の大好きなキレイな顔だよ?
もっと喜んでよ。笑ってよ。
お誕生日、おめでとう🎉
「凍てつく星空」
星空も、心の中も。
貴方が居なければ、全て凍てつくだけ。
「君と紡ぐ物語」
この先の人生は、全てが君と紡ぐ物語になる。
君と、僕と、一緒に支え合いながら歩んで行く、物語。
涙も、笑いもあるだろう。
後悔も、懺悔もあるだろう。
でもきっと、かけがえのない素晴らしい物語になるよ?
愛溢れる、温かい物語になるよ?
だから、ずっと2人で歩んで行こうね。
この手を離さずに、生きて行こうね。