ただ、アイツの隣にいて、
一緒に喜んで、
一緒に泣いて、
一緒に苦しんで、
一緒に生きて、生きて、生きて、
【そして、】
──────
同時に死ねたらいいな。
毎朝コーヒーを淹れてくれること。
面白そうな本を教えてくれること。
時々、好物を作ってくれること。
襟を直してくれること。
寝落ちしたとき、布団をかけてくれること。
小さな傷でも手当てしてくれること。
寄り添って、温度を分けてくれること。
俺の隣で、笑っていてくれること。
【tiny love】
オレ、アイツのことどう思ってんの?
【終わらない問い】
「無人島でサバイバルってよく見るネタだけどさあ」
「突然なんの話だよ」
「行ってすぐ帰るよりもそこに住み着いたほうが有意義じゃねえかって思ったんだよ」
「話聞けよ」
「お前がな?」
「は?」
「でさオレ、新しい夢ができたんだ」
「はあ、もういいや。何だその夢ってのは」
「無人島に住んで一から島を開拓してオレの国をつくる!!!」
「馬鹿馬鹿しい」
「別にいいだろ!!??夢はデカければデカいほどいいんだよ!!」
「すでにデカい夢持ってんだろお前は。これ以上増やしてどうするんだよ」
「ふん、オレは最強になる男だ!!!デカい夢いくつも叶えてこそだろ!!!!!」
「はあ…」
「…………んでさ」
「まだなんかあるのかよ」
「オレが無人島行くときは、お前もついてきてくれっか?」
「なんで」
「んー、…そもそもオレ、お前がいねえと生きていけないし…さ」
「……………」
「な?離れんの嫌なんだよ、だからさ」
「…………っしゃーねーなぁ、お前ってヤツは」
【無人島に行くならば】
さらさら、さらさら。
砂時計で時間を計りながら、作業中のアイツを眺める。
「なんだよ」
「今めちゃくちゃハグしたいけど作業の邪魔したくないから我慢してるところ、です…」
「敬語ウケる。てか砂時計なんてうちにあったか?」
「こないだオレが買った」
「自腹?」
「ったりめーよ」
タイピング音が部屋に響く。
砂の擦れる音はそれよりずっと小さいはずなのに、何故かはっきりと聞こえる。
というより、脳に直接届いていた。
アイツが作業しているのを見かけると同時に計り始めて、もう十何分かの砂が落ちた。
上のほうに僅かに残っている砂を落としきって、また三分を加算しようとした時。
「…………ん」
という呟きとともに、アイツがこちらに両腕を広げた。
「…もう終わったのか?」
「まだだけど、別に急ぎでもねーし……それに、その…こっち優先、したかった、だけ」
頬を染めながら、歯切れ悪く言うアイツ。
…普段クールな分、こういう姿はめちゃくちゃかわいい。
思わず満面の笑みを浮かべてアイツに飛び込んだ。
その拍子に横倒しになり、転がって床に落ちた砂時計。
しばらく、次の三分を計ることはない。
このまま、オレたちの時間も止まればいいのに、なんて思ったり。
【砂時計の音】