『Tiny Love』
小さな愛を探しに―――
でも、どこから探そう?
小さな愛……
全部捉え方一つだと思うけど
とりあえず、身近なとこ?
当たり前だと思ってることとか
常識だよねと感じるものとかから
探せばいいんだろうか?
探すあてが無さすぎて
なんとなくスーパーに来た
目に止まったのが
「ご自由にお取りください」
チラシとか、買い物カゴとか、
ポケットティッシュとか、
お刺身の醤油やわさび、
こういう限度はあるけど
無料でもらえるものって
身近な小さな愛だろうか
ケーキ屋さんに来てみた
進物にまとめてもらう時
保冷剤や紙袋も料金に含まれてて
割と当たり前に貰ってるけど、
この当たり前が当たり前に貰える
これも身近な小さな幸せ?
少し散歩をしていた
歩ける、風を感じる、
背筋が伸ばせる、止まれる、
呼吸ができる、景色が見える、
五感も五体も満足に産まれた私、
これも身近で当たり前な、
ひとつの幸せだろうか
―――多分そうなのだろう
普段私は、
やっぱり自分よりできる人に目が行くが
そもそもできるか出来ないかと言う
とても最低限で大切なことが「出来る」
もしも、今できてることさえ
出来なくなったらどうなんだろ?
と、……少しだけ考えた
私にとっての身近で小さな幸せは
気づけばたくさん転がっていたのだと
〜シロツメ ナナシ〜
『おもてなし』
「つまり うらだけがある ってことか!?」
うん違うからね
〜シロツメクロツメ雑談会〜
ってかなにがあった?
「別に!ただなんか、
「おもてなし」って聞くと
「うらがある」って考えちゃう!」
気持ちはわかるが深掘りしすぎ
「言葉遊びなだけだし!」
まぁそうなんだけどさ
んでなんで裏だけがあるなわけ?
「愚問だ!
おもてがない
つまり 裏しかないでしょうが!」
確かに
けど裏しかないって事は
そもそも表も裏も概念が無いわけだから
つまり結局のところ
心を暴露しまくってるってことか
「そんな人間がいると思ってるのか!?」
いやほぼ思わないけどさ!?
居なくはないけどよっぽど何もかもを
開けっぴろげにできる人って
いわゆる天然系な人だろうなぁって
「たまに思うんだけど
あんなふうに話せる人羨ましいよね
自分も周りも全て信じてるみたいで」
わかる
生きれば生きるほど
なにかと気をつけたり
警戒しなきゃいけないのが
普通になりすぎて
それはそれでなんか寂しいよなぁ〜
「なんて言うか、
なんでも許せる人 って感じで
ちょっと羨ましいよねぇ〜」
ねぇー
まぁ限度はあるだろうけどさ
「ちなみにあんたは?
なんか裏はないの?」
隠しとかなきゃいけないほどの
裏話ってのが無いからなぁ〜
「つまらない人生ねぇ〜」
ほっといてくれ!!
誠実なのはいいことでしょ!?
「裏はなくていいから
失敗談の100や200は
もっと来なさいよ、人間なんだから」
は、はーい……
……あのー、ちなみにオチは?
「雑談にオチを求めるな!
オチがないのが雑談だ!」
は、はい!💦
〜シロツメ ナナシ〜(自由人)
『消えない焔』
あなたが生きる道に迷ったら
心の奥底に眠ってる
それはあなたの生き方を
必ず知っているからさ
ずっと使わずしまわれて
自分自身でも触れてない
生きてる限り、みんな持つ
消えない焔が必ずあるから
それをたどって、生きて欲しい
〜シロツメ ナナシ〜
『終わらない問い』
自分への問いかけは
一生終わらない
それは自分で自分を
追い詰めたい訳じゃなくて
もっともっと欲しがっていい
もっともっと成長してもいい
もっともっと変わり続けていい
その問いかけは、
変化への許可、欲求への許可、
今より良い自分になる許可だから―――
どうしても絶対に
手を離したくないものや
手放せないものだけは
ほんの少しだけしっかり握りしめて
次の道に進んでいこう
自分への問いかけを
辞めないで欲しいし
どんどんして欲しい
さぁ、次は何をしようか?
どうしようか?どうなりたいかな?
何が欲しいかな?どこに行きたいかな?
何を見つけたいかな?何を覚えたいかな?
何を知りたいかな?何を始めようかな?
どんどん問おう
変化が怖くなることもある
だけど
生きてる限り
あなたはずっと変わり続けて欲しい
あなたはずっと成長し続けて欲しい
それが生きてる事の 特権だから
私も1歩、進むからさ
〜シロツメ ナナシ〜
『揺れる羽根』
ん?鳥の羽根だ―――
羽根を随分久しぶりに拾った気がする
小さな羽
スズメかなにかだろうか?
ちょっと手に取り
なんとなくそれを眺める―――
こんな羽根がたくさん集まれば
自分も飛べるのかな?
―――なんて、
風に揺れる羽根を見ながら
ぼんやりと思い出した
私は今もちょっとだけ
空を飛ぶことに憧れている
〜シロツメ ナナシ〜