結婚して4年はたっているタイミングで
なんで式を挙げることにしたのか。
ウェディングドレスを着てみたいと言う
思いがあったが
私と彼が結婚してすぐに
嬉しいことに子供を授かることができて
出産準備や育児など初めての子育てで
いつの間にかもう4年もたっていた。
もう結婚式はしないかなぁ。
私はそんなことも思っていたら
「そういえば,結婚式してないね。
しよっか。俺ドレス姿見たいし。」
そんなことを言う彼は私に笑いかけていた。
「え?いいの?」
「いいに決まってるでしょ。」
「ありがとう。」
結婚式の準備は思ったよりも
決めることが多くて大変で
とっても時間がかかったがとても楽しかった。
リングガールは自分たちの娘にすることにした。
コンコンドアをノックしてドアが開くと
「綺麗だね。」
普段は見れない姿の夫が私を見て言った。
「純白のドレス,いいよね。そっちもカッコいいじゃん」
普段は見れないウェディングドレスを着てる私が
夫に向かって
いつも話しているはずなのに
今日はなんだか少し緊張した。
そんなところに
「ママ!!パパ!!」
声がした方を見てみると
薄いピンク色のワンピースドレスを着た
可愛い娘がこっちに走ってきた。
「走ったら危ないよ。」
私が言うと
「はーい」
なんだか流されたような返事がしたが
今日は気にしないことにした。
「パパ、ママ可愛いね?」
「二人とも可愛いよ。」
さっきまで緊張していたのに
いつの間にか普通に会話できていて
娘の力かなぁと考えていた。
スタッフさんの
「そろそろお時間です。」
の声を聞いて緊張しはじめた。
扉が開いてゆっくりと歩いていると,
私の友達や夫の友達,家族が笑顔で
「おめでとう」
と言ってくれてる空間はとっても幸せだった。
結婚指輪を持ってくるリングガールの娘は
ニコニコしていて
もう天使のように見えた。
指輪を交換して誓のキスも終わり
記念写真を友達や家族,娘と夫となど
色んな人と写真を撮った。
無事結婚式を終えることができた。
4年経った今でも夫のことが好きだし愛してる。
これからも娘を2人で協力して育てたいと思う。
おじいちゃん,おばあちゃんになるまで
仲がいい夫婦になろうね。
─────『夫婦』
大きな声を上げて生まれた時
2人嬉しそうな顔してた。
2人に笑いかけると幸せそうに顔見合せてたの。
10数年たったらこんなにも変わってしまうの。
ある時から
私が2人が一緒に笑い合うどころか
話してるところも見てないの。
ある時から
私を怒るとき必ずと言っていいほど
「もうすぐ離婚するしいいよもう。」
そう言って話が終わったり
嫌なことがあると
"離婚"
このワードを出してくる。
「そんなの言わないで!!」
心の中で叫んでるの。
"そんなに言うんだったら離婚したらいいじゃん"
"離婚なんて言わないで...2人と離れたくない"
このふたつの思いが心の中にいるの。
この場合どうすればいいの?
どっちかひとつの思いしかなかったら
私は声に出して言えるのに
声に出して言えるほど私の今の意思は強くない。
最近多いの。
お互いがいない所で嫌なこと言ってくること。
同情求めて来ないでね。
私はふたりともが好きだから。
もちろん嫌なことだって私にもある。
でも嫌なことって
自分が怒られてしまった時くらいしか
出てこない気がするの。
机の上に置いてあった紙を見た。
片方はちゃんと埋めてあった。
とうとう出て行っちゃうんだって
私の気持ちなんて知らずに自分勝手。
2人に離れて欲しくなかった時
私は
どんな言葉
どんな行動をすれば良かった?
なんにもできなかった私に声をかけて。
「大丈夫だよ」って優しい声を
─────『どうすればいいの?』
「自分の部屋片付けなさい。」
少し大きな声でそんなことを言うのは母だった。
「...めんどくさい。」
小声でそんなことをつぶやくと
「めんどくさいじゃないでしょ!」と
さっきよりも大きな声で私に言ってきた母は
すぐにでも雷を落としてきそうで怖かったため
駆け足で自分の部屋に向かった。
自分の部屋を開けると
お世辞でも女の部屋とは言い難い
悲惨な状態になっていた。
「これを片付けるなんて無理じゃない?」
なんて小言を零しながら片付けていった。
嫌々ながらも片付けを始めると
いつの間にか気分が乗って楽しくなっていた。
どのくらい時間が経ったのだろう?
いつの間にか私の部屋はどこかの
モデルルームのように綺麗な部屋に生まれ変わった。
「もういいかなぁ...」
疲れた私はベッドに腰を下ろした。
「物置部屋にもたくさんあなたの物入ってるよ。」
なんて母はとことん私のやる気をなくしてくる
「...はーい。」
もうめんどくさいなぁと思いつつ
物置部屋の片付けをした。
「これなんだろう?」
それはお菓子の缶の蓋に
大きく下手くそな文字で
"たからもの"
と書いてあった。
中身を確認してみると
お菓子の付録についてるオモチャの指輪
安っぽいネックレスなどたくさんの物が入っていた。
それといつのものが分からない手紙が出てきた。
"だいすきだよ"
なにこれ?全然覚えてない。
名前も書いてない手紙?
これも小さい子が書いたような
すこし崩れた文字が書かれていた。
「お母さーん。これ何?誰から貰ってた?」
自分の中で当てはまる人物が
居なくてお母さんに聞いた。
「あんた覚えてないの?
その手紙も指輪もネックレスも
あなたの今の彼氏がくれたじゃない。」
懐かしむように母は教えてくれた。
「幼稚園の時も結婚する!!とか言って
一緒に遊んでたじゃない。
その時に彼がくれたものよ。
そしたらあなたが急にお菓子の缶の蓋に
宝物って書いて満足そうに入れてたじゃない。」
もうすっかり忘れてた。
そういえばそうだった。
小さい頃の宝物それは今も変わってなかったみたい
今も昔も指輪もネックレスもを彼から貰ったの
今度は左手の薬指に合う指輪を宝物にしたい
─────『宝物』
彼の隣に座ってテレビを見ている時
私は彼に
「そういえば,普段キャンドルとか使う?」と聞いた。
「1、2回くらいしか使ったことないけど。なんで?」
と彼は言った。
「この間,友達にキャンドルを貰ったんだけど,
使ったことないし,使わないのは友達に申し訳ないから
使ってんならあげようかなって思って。」
私が言う。
「それじゃあ,今日泊まっていい?
寝る前に一緒に使おう。」
彼はそう言って私の顔を見た。
「逆に泊まってってくれるの?私も一緒に使いたい。」そう言うと彼は
「じゃあ決まり。」と言って私の頭を撫でた。
その後は買い物に行ったり,
カフェでお茶したり楽しい時間を過ごした。
時計の針が12時過ぎた頃
「キャンドルそろそろつける?」
「うん。」
私がそう返事をすると彼はキャンドルをつけた。
初めてのアロマキャンドルは
とても落ち着いたいい匂いがした。
「キャンドル送る意味は
ゆっくり疲れを癒して欲しいとか
素敵な時間を過ごしてねとかそういう意味が
あるんだって」
彼が私に言ってきた。
「へぇ,知らなかった。」
「最近忙しそうにしてたから考えてくれたんだね。」
彼は自分の事のように嬉しい顔をしていて
温かい気持ちになった。
彼は私を抱きしめていてくれていて
なんだか体温が上がってぽかぽかして眠くなった
私は彼と一緒に過ごせるなら
次は私からキャンドル買ってみようかなと
思いながら彼の腕の中で眠った。
─────『キャンドル』
妻と一緒にテレビを見ていた時
俺のスマホから着信音がした。
画面をみると父の名前が書かれていた。
...父親から電話なんて珍しい。
そう思った俺は場所を変えて急いで電話に出た。
「もしもし,電話なんて珍しいね。」
俺が言うと父は焦ったように
「やっと繋がった!母さんが...母さんが倒れた!!」
俺にそう伝えてきた。
「えっ!母さんが倒れた?父さん今どこにいるの。」
俺は突然のことで父さんの言葉を
オウム返ししてしまう。
「今は病院で手術している。」
父のその言葉を聞いて
「すぐ行く。」と言って電話を切った。
妻に母さんが倒れたことを言うと妻も
「私も一緒に行く」と言った。
「えっ?大丈夫だよ。」俺が言う。
「そんなに手震えてるのに
運転出来るわけないでしょ?」
妻の冷静な声,心配そうな顔を見て。
俺は今震えていて,焦っていて,
冷静じゃないことを自覚した。
「ごめん。運転お願い。」
「うん。急いで準備しよ。」
妻のその声で俺は動き出した。
病院に着くと父さんは入口にたっていた。
「父さん!!」声をかけて駆け寄った。
「お久しぶりです。お義父さん。」
妻も父さんに挨拶をした。
「あぁ,久しぶり。」
「まだ手術中なんだ...。」
父の声は元気は無く母さんを心配しているのが
目に見えてわかった。
「そっか...。信じて待とう。」
俺は父さんに言った。
何時間もたってから手術室のランプが消えた。
「妻は...、妻は助かりましたか?」
父さんは医師に駆け寄った。
「残念ながら...」
その後の言葉は頭を鈍器で殴られたように
頭が真っ白になって聞こえなかった。
そして俺たちはある部屋に通された。
そこには目を閉じて冷たくなっている母がいた。
「母さん!!」
父親も俺も母さんの名前を泣きながら呼ぶ。
「お義母さん...。」
彼女もそう言って涙を流していた。
いつも呼んだら目じりに皺を作って
笑っているのに今日は覚まさなくて。
そこで母さんが亡くなったことを理解した。
父さんは魂が抜けたような
酷く悲しそうな顔をしていた。
今日は父さんを1人にしてしまうと
危ない気がして
まず実家に行って服を取りに行ってたり
必要なものを買いに行ってから
俺と妻が住んでいる家に帰ることにした。
妻は家に帰るとご飯を作ってくれてた。
以前彼女は母さんに料理を教わっていた。
今日は和食らしい。
母さんの味がして懐かしくて
父さんも俺も涙を浮かべなら
「美味しい...美味しい」と言いながらご飯を食べた。
ご飯を食べて俺と父さんはお風呂に入った
そのあと彼女は
「お義父さんお酒どうですか?おつまみ作ります。」
優しく声をかけていた。
「あぁ,呑もうかな。」
父さんのその声を聞いて彼女は
俺と父さんの前に酒を置いた。
「えっ。」
俺は声を出した。最近禁酒しているからだ。
彼女も知っているはずなのに。
「今日くらい呑んだら?
お酒の力をつかって色んなこと話しちゃいなよ。
お義父さんと。」
そう言って彼女はお風呂に行ってしまった。
「「乾杯」」
そう言って始まった。
父さんとの思い出話。
お酒が進むにつれて母さんとの出会いや,
俺が生まれた時のこと色々な話をした。
小さい時に行った旅行話,
懐かしい想い出は今でも鮮明に覚えている。
話が盛り上がって
お風呂上がりの妻が
懐かしい想い出話の聞き手になってくれて
ずっと昔の話や最近の話など色んな話をした。
結婚の挨拶をした時
父さんや母さんがどう思ったのか。
聞いたこともない話もあった。
最後は父さんも俺も泣いて終わったような気がする
家族のたくさんの想い出
父さんと母さんのような夫婦になって
たくさんの想い出を語っていきたいと思った。
─────『たくさんの想い出』