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9/11/2025, 1:58:40 PM

お題『ひとりきり』

誰にも言えない夜を、何度も越えてきた。ずっとひとりきりだった。でも今、この手の中に確かに誰かがいる。若くて、まっすぐで、愚かで、真剣な——猪野琢真という存在が。

「七海サンが『ひとりきり』でいることを、俺が許さない」

彼はそう言った。
そんな言い方、ずるいな。七海はそう思った。
しかし、それを否定できなかった。

明日も知れぬ身。それでも、彼といれば救いがあると信じた。
ひとりじゃない。
そう思えた。ただそれだけで——生きていける気がした。

9/9/2025, 3:14:38 PM

お題『フィルター』

 なんでもこなせてクールで完璧な七海サン。それゆえに近寄りがたさを纏わせている。
 例えば任務中、仲間が倒れても、非術師が巻き込まれても、冷静沈着に対処をする。
 でも感情がないわけじゃない。七海サンは“冷たい”んじゃない。“感情を見せない”だけだ。
 まるで、厚く磨かれたガラス越しに見る水槽みたいに、綺麗だけど、触れられない。
 そんな七海サンが俺の前ではそのフィルターを外してくれるのが嬉しい。俺だけに見せてくれる素顔。七海サンが誰よりもあたたかいことを俺は知っている。

4/9/2025, 1:26:15 PM

お題:元気かな

(七海サン、向こうでも元気かなー)
ふとした瞬間に七海サンのことを考える。考えてしまう。向こうでも、って何だよって感じだけど、どこにいたって七海サンには元気で健やかでいて欲しいんだ。

3/10/2025, 2:25:09 PM

お題:願いが1つ叶うならば

もしも願いが1つ叶うならば、俺は何を願うだろうか?

1/2/2025, 1:20:34 PM

お題:今年の抱負

「七海サンの今年の抱負は何スか?」
 高専内で出会った猪野くんから尋ねられた。
「抱負ですか?」
「そう。俺はね、変わり映えしないけど、七海サンに認められる術師になること! 今年も頑張りますよー!」
 そう張り切って宣言する姿が微笑ましい。
「君の強さは認めていますし、信頼もしていますよ?」
「それはそうなんスけど……もっと、こう、非の打ちどころがない術師になりたいんス!」
「そうですか。頑張ってくださいね」
 認めているし信頼しているという言葉に嘘はないが、それでも精進するというのなら応援するに決まっている。
「はい! ……で、七海サンの抱負は?」
 再び話の矛先が向いてしまった。どうしたものか。
「私の抱負ですか……抱負と言うほど大袈裟ではないのですが、もう少し素直になれたらいいな、とは思っています」
 言っていてなんだか恥ずかしくなってきて、後半は声が小さくなっていたと思う。
「そのほうが、君は安心するでしょう?」
「えっ、俺!? 俺のため!?」
 猪野くんが目を見開いて聞き返している。
「そうですよ。私のせいで君を不安にさせたくないんです」
「七海サーン! 大好き!!」
 ガバリと猪野くんが抱きついてくる。
「こら、ここは高専内ですよ」
 猪野くんを引き剥がしつつその場を後にした。

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