冬へ
冬は嫌いだ。
寒いし、クリスマスはぼっちだし、
年末は大掃除があるし、正月は親戚の集まりまで。
それに、私の誕生日もある。
誕生日は嫌いだ。
冬生まれだと何かと遅くて苦労する。
そして、誕生日を迎える度に大人に近づく。
大人は嫌いだ。
嘘で取り繕って笑顔を作る。
まるで自分たちだけ辛いみたいな顔をして。
私たち子供を見下して、羨ましいなんて戯言を言う。
そんな人に私もなってしまう。
だから誕生日もそんな人に近づいていく冬も嫌いだ。
でも、なりなくないから。
大人になんてなりたくないから。
この冬が一生続いて春なんて来なければいいと思う。
時を止めて
無心で学校へ向かうためのバスに乗る。
何か考えると行くのが嫌になってしまうから。
いつからだろう。
友達との会話を愛想笑いで流すようになったのは。
いつからだろう。
家族と食事をするのが嫌になったのは。
いつからだろう。
声を出さず泣くようになったのは。
学校に行くのが怖い。
でも行かないわけにはいかなくて。
どうせバスに乗れば引き返すことは出来ないから、
乗ってしまえばなんて事ない。
ただ耐えるだけ。
止まることの無い『時』に今日もまた苦しめられる。
光と影
君が光ならば僕は影なのだろう。
光が差せば影ができる。
逆に光がなければ影はできない。
それは当たり前のことで、
僕と君が二人でひとりであることも、
君がいなければ僕は居ないということも、
同じように当たり前なのだ。
君がどう思うかはわからないけれど、
僕は君の影として君を君の1番近くで見ていたい。
どうせ僕は君がいなければここにいないのだから。
おもてなし
子どもの頃、凄くハマっていた言葉がある。
『お・も・て・な・し』
2013年に流行った言葉。
IOC総会にて使われたのが発祥だったはず。
流行語大賞にも選ばれたとか。
まだ小学生にすらなっていなかったため、
意味もわからずジェスチャーとともに使っていたが、
今となっては人として大切なことだなあ、と思う。
終わらない問い
小学生になったら、
あのお兄さんやお姉さんみたいになれると思ってた。
中学生になったら、
キラキラした生活が待ってると思ってた。
高校生になったら、
やりたいことが見つかるって思ってた。
大人になったら、
自由に楽しく生きられるって思ってた。
想像とは違う現実に嫌気が差して、
現実逃避で妄想に浸る。
ずっと将来に縋って生きて、
でも待っているのは暗闇だけで。
底が見えないプールに沈んでいく。
『なぜ』と『もしも』に挟まれて、
今日も一人で巣と化した部屋に眠る。