今日にさよなら
今日までいっぱい話したよね。
デートも楽しかったね。
夜中に二人で食べたラーメンはやっぱり格別だったよね!
でもね、全部全部知ってるよ。浮気してることとかもう私のこと好きじゃないことぐらい。
だから_今日にさよならしよっか。
誰よりも彼女を愛していました。
誰よりも彼女を理解していました。
誰よりも彼女は素敵でした。
彼女は僕がいないと何もできませんでした。どこへ行くにも何をするにも彼女は僕に付きっ切りでした。
手を繋ぎ、二人で歩いている時は照れているのか少し俯いている彼女が可愛くてたまりませんでした。
寒がりの彼女が寒そうに震えていると僕はすかさず自分のコートを肩にかけてあげました。
何を言っても肯定、否定はせず僕の話を聞いてくれる彼女はとても素敵でした。
そんな彼女が好きで愛していました。
思わず凍りそうな寒い日の夜、それは突然でした。
「わかれよう」
たった五文字のその言葉は何よりも重く僕の心に深く刺さりました。
彼女が自ら僕に言葉を発したのは久々でした。
「なんで?急だね」
驚きながらも冷静に尋ねました。まさか彼女がぼくの隣を離れるとは思ってもなかったからです。だって彼女は僕がいないと何もできないのだから。
「このままじゃおたがいじりつできないよ。やまだくん、これからがんばってね。」
そう言って一人振り返り暗闇の中へ消えていった。僕はその背中に何も声をかけることは出来なかった。
心の中では今でも「僕がいないと何もできないでしょ?」、「一人でご飯食べれる?」、こんな思考ばっかり。
気がついた。僕が彼女に依存しているんだと。彼女がいないと生きていけない、そう気がつきました。いや、気付かされました。彼女はとっくに自立していた。
そんな彼女が僕は好きだった。
僕は
誰よりも彼女を縛り付けていました。
月に願いを
今日も同じように、月に向かって手を組んで目を瞑る。そして願いを込める。
いつかあの人が戻ってくると信じて、