12/24/2025, 9:48:06 AM
風も無いのに動いたそれに、
君の吐息を感じた気がした。
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揺れるキャンドル
12/21/2025, 7:54:58 AM
今日も、髪を結う。
ふと、自分の帯を、私の装飾に仕立ててくれた祖母の手を思い出す。
「よく似合っているわよ」と嬉しそうに微笑みながら、私の髪を結ってくれた、その手を。
……明日もまた、髪を結う。
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時を結ぶリボン
12/19/2025, 10:14:18 AM
「……うん。証拠、揃ってるもんね。潔く認める姿勢は非常によろしい。
じゃ、そのまま動かないで。頬、差し出して。」
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手のひらの贈り物
12/19/2025, 9:48:43 AM
「楽になりなよ」と、永遠の逃避を囁く声がする。
常にぼくの中に巣食う、もう一人。ぼくを受け止め、あやす者。
「もう苦しまなくていいんだよ」と、命の放棄を囁くのだ。
その声と共に、ぼくは今日も生きる。
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心の片隅で
12/18/2025, 7:30:58 AM
透き通った無音は、まるで星の全てが眠りについたようだ。
静止という終を語る、白。
ぼくもそれに埋もれては、「ああ、一人だ」と呟いてみる。
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雪の静寂