お願いだから
優しくしないで
私は馬鹿だから
そんなに笑いかけられたら
優しい言葉を掛けられたら
勘違いしてしまうから
貴方が皆に優しく平等なのはわかってる
それでも
私は必死にこの感情を
忘れようとしているのに
それなのに
そんな風に話し掛けられてしまったら
もしかしたらって
期待してしまうじゃない
もう どうしていいのか
わからない
お願いだから嫌いにさせて
それでも 貴方のことが
気になって仕方がないのよ
「どうすればいいの」
色とりどりの天然石を組む
一つ一つ大事に心を込めて
石たちの力が
手にする人の味方になるように
石に込められた想いが
幸せへの道標となるように
一本のブレスレットとなり
それと同様に様々な絆となる
手にする人の笑顔が
繋がる思いが
繋がる縁が
何よりも大切な宝だと
私は思う
「宝物」
僅かな風で揺らぐ炎
小さく動く影を静かに見つめる
電灯を消し
アロマポットの明かりで浸かる湯船も
たまにはいい
水面に映る灯火は小さく煌めき
今にも消え入りそうだ
お願い もう少しだけ
このゆっくりと流れる時間の中に
微睡みさせて
「キャンドル」
物や景色を見て
過去の記憶を思い出す
思い出とは記憶のこと
似ているものや食べ物 匂いでも
思い出すことはある
それがいいか悪いかは別として
人というものは
そう簡単に記憶を消すことが出来ない
ふとした事で思い出し
過去の出来事に引きずられる
楽しいものでも
また同じ経験をと望み
美化してしまっているのか
記憶以上のものを願ってしまう
今を生きるのには
美化してしまった記憶よりも
苦しんだ経験の方が
必要なのではないだろうか
「たくさんの思い出」
空が灰色の雲に覆われて
寒さが音もなく降りてくる
風が吹く度に身を縮め
襟元を締め直す
手袋は何処にしまっただろうかと
寒さに凍えながら
凍りついてく思考を必死で探る
もういいやと諦め
新しい手袋を買ってしまう
そうして毎年
手袋が増えていく
「冬になったら」