凛世

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10/24/2025, 10:49:10 PM

誰にでも「秘密」はある

大なり小なりない者はいないと思う

どんなことであれ

知られたくないから隠す

それを魅力と思うか邪悪と思うかは

「秘密」の内容にもよるだろうけど

その者の表面上の性格によるだろう

「秘密」とは心の中で大きくなっていき

何時しか表面に出てしまう事がある

それを自身で操れるのか

それが出来ないならば素直になればいい

パンドラの箱のように閉じ込めて

開いた後には希望なんてないのだから







「秘密の箱」

10/11/2025, 10:55:09 AM

運命が道というならば

人との出逢いや関わりは

まさしく交差点と言えるだろう

立ち止まるかすれ違うか

ぶつかるか手を取るか

そこでの関わりで先が決まるのだろう

出来ることなら全ての人と

上手く手を取り進みたいが

どうしても合わない人もいるだろう

仮面でもいい

笑顔を絶やさずに先に進みたい

この先の未来に進む道は

出来るだけ平坦で穏やかである事を

切に願う






「未知の交差点」

10/11/2025, 9:39:49 AM

ゆらゆらと靡く秋桜

空高く流れる雲

アキアカネを追い掛ける子どもの声

何時の時代でも変わらない情景

自然な野原や空き地は少なくなったけど

あの頃に帰れるならば

もう一度あの秋桜がいっぱいに咲いている

野原に行ってみたい

秋桜の迷路の中を

あの時に仲良かったあの子と

もう一度巡ってみたい

秋風に揺れる花瓶の秋桜は

遠い昔の記憶を

呼んでくれた





「一輪の秋桜」

10/5/2025, 8:43:35 AM

お酒は嫌いじゃないの

でも飲まなきゃいけないということもない

たまに皆と集まった時に

楽しみながら飲むだけで充分

だけど

今 目の前で

大好きなあの人が

私じゃない女の子の肩に手を回して

嬉しそうに結婚の報告をしている

涙を堪えて出来るだけ笑顔で

お祝いの言葉を言ってあげたいから

今日は自分の想いを隠せるくらいに

いつも以上に飲ませて






「今日だけ許して」

9/7/2025, 10:12:07 AM

忘れ物を取りに教室へ入る

しんとした部屋を夕陽が染める

校庭から聞こえる小さい声

昼間の騒がしさ息苦しさは全くなかった

早く帰らないといけないのはわかってる

だけど

やらずにはいられなかった

黒板にバカヤローと大きく書いた

学校が嫌いだった

この場所が嫌いだった

あいつらが殺してやりたい程に嫌いだった

そんな事書いたところで何かが変わる訳ではない

ため息をついて文字を消した

明日もここに来るのか

憂鬱な気分で夕陽に焼けた教室を振り返り

このまま燃やしてくれと思いつつ

そっと教室の扉を閉めた







「誰もいない教室」

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