行かないでと、願ったのに
ふとした瞬間、私の呼吸が止まった
懐かしいある歌のフレーズ
「……行かないでと、願ったのに」
一瞬にして、あの頃の私が迎えに来る
別れたくない、嫌だ
お願い、ここにいて
あの子が好きだなんて言わないで
言えなかった。ううん、言わなかった。
いつか私のところに戻って来てくれる
泣いても、願っても変わらないんだ
私のつまらないプライドと諦め
あなたは今、どうしている?
あの子と一緒なんだろうか?
幸せなんだろうか
頬に伝う涙は今も、答えを知らない
凍える朝
名前を呼んでも振り向いてくれない
触れようとすると逃げていく
スマホを持つと、頭を擦り付けて邪魔をする
私の髪をガシガシ…
お腹が空いたら、擦り寄ってくる
甘い鳴き声
可愛い私のノノ
お布団から離れられない季節
体の一部分だけ暖かい
心地よい寝息が聞こえる
綺麗なアイスブルーの瞳は閉じたまま
口元からはみ出る牙は愛嬌
寒い朝は、ピッタリと寄り添って眠る
もう少しこのままでいたい
光と影
ねぇ、君は知ってる?
君はいつも光り輝いているから、憧れるんだ、恋焦がれるんだ
でもね
眩しすぎて、目を逸らしてしまうんだ
だから
僕の影を落としてあげよう
ねぇ、あなたに知って欲しいの
あなたは果てしない闇だから、あなたが見えないの
恋しくなるの
でもね
見つけようと足掻けるの
だから
私があなたの一筋の光になるわ
そして、
神の杖が振り落とされた
そして、
蒼星が誕生した
神の杖が振り落とされた
そして、
海と大陸と天空が誕生した
神の杖が振り落とされた
そして、
生命が誕生した
神の杖が振り落とされた
そして、
進化が始まった
次は破滅か、創世か
ある日のわたし
tiny love
「君の誕生日プレゼント、楽しみにしてて」
そして、
「プレゼント何が欲しい?」
いつからだろう。
「そう言えば、誕生日だったな」
この言葉にかわったのは。
いつもの食卓
いつものささやかな、愛しい日常
一度だけでいいから、あなたに言いたかった言葉
だから、今日は私から
「今年の誕生日プレゼント、あなたからのラブレター
が欲しいな。」
しばしの沈黙。
「メールはダメよ。手紙がいいの。」
拙い言葉でもいいの。
あなたの癖字が実は、好き。
後日、あなたの書斎の机の上にシンプルな
レターセットを見つけたわ
ある日のわたし