寂しくて
記憶に残っているのは
冷たい水が僕のすぐ隣でいっぱい
僕に向かってきたこと
ひとりぼっちで怖くて寂しくて震えてたんだ
その時
小さな人間の手が僕を包んでくれた
その手には小さな赤いお星様の模様がついていたから
僕はその人間を 赤い星の子 と名前をつけた
僕には名前はなかったけど
「アルト 」って僕に言ったから、僕の名前?かな
それからの僕はとても幸せ
ご飯は美味しいし、お散歩も大好きだし、赤い星の子と
一緒に寝るんだ
いいでしょ。
赤い星の子は僕を大切にしてくれる
だから僕はこの子を守ってやるのさ。だから僕もこの子も早く大きくならなくちゃね。悪い敵がいたらやっつけないとね。
なのに、赤い星の子がお布団にずっと寝てる
どうしたんだろう?お昼寝?僕も寝ようかな
「アルト、オワカレシマショウネ。」
あの子に似た人間が僕を撫でながら言った
なんのことだろう?
鼻につく草の匂いとあの子の匂いが混じっているな
この匂いは苦手だけど、星の子は好きなのかな?
早く僕の名前を呼んで、撫でて欲しいな
それから赤い星の子は僕の前から消えてしまった
あれ?赤い星の子?
鼻につく草の匂い。僕この匂い嫌い
でも、あの子の顔が見える
顔を舐めたら アルトと呼んでくれるかな?
………赤い星の子の味がしない、声が聴こえない
撫でてくれない
僕のこと嫌いになっちゃった?
寂しいって泣いたら、また赤い星の子がきてくれるかな
早く 赤い星の子とお散歩したいな
心の境界線
海と空 水平線と地平線
境界線はないけれど
僕の心には手負の獣が存在する
それは 弱さと脆さ
土足で越えようとするな
容赦なく 牙を向く
勝者も敗者もくだらない
わかっているんだ
裏切りも 絶望も
わかっているんだ
夢も 希望も
この世界はイビツで満ちている
決して他人にはこの境界線は越えさせない
……でも 花が一輪咲いたなら、僕から一歩踏み出してみようか
透明な羽根
ふわり ふわりと舞う
白い綿雪
君の肩に落ちては消えていく
それは透明な羽根の様に
手を伸ばしても 掴めはしない
お互いの白息は同じなのに
熱だけはチグハグで…
「ごめんね」
なんて言うなよ
まだこの恋は終わっていないんだ
君を 手放したくないんだ
僕は君が 好きなんだ
君のつけた名残雪は
新しい自分を見つけて駆け出した様に
続いて 消えていく…
「おかしいな」
僕には羽根がない様だ
動くことも 名前さえも呼べなくなったよ
君は
僕に何も残こしてはくれないんだね
灯火を囲んで
私はいつも独りだけど
誰かに愛されたいと思うけど
寂しいけれど
それでも心臓は動いて、息をして
お布団にくるまる
私はいつも独りだけど
あなたを愛しているから
ココロだけはそばにいたい
包んであげたい
灯火という安らぎを
あなたごと抱きしめるよ
だから
一緒に 泣こうよ
時を止めて
息ができないほどの記憶
君の視線に恋をした
少し悲しげな君の笑顔に恋をした
うるさい心音 気づかれないように
誤魔化すように、ヘッドフォンをして
僕はロックを聴いている
これは、恋のはじまり
瞬きすら忘れるほどの瞬間
あなたの視線に恋をした
長くて綺麗なあなたの指がリズムに合わせて
わたしの心音は期待をしてしまう
泣きたくなるような
知って欲しいような…
きっと、あなたに惹かれてる
茜色に染まる渡り廊下
君に近づいていく、数メートル
あなたとすれ違う、数センチ
僕の
わたしの
「視線は……」