『小さな命』
叩いて殺した蚊の命
懺悔の気持ちはないけれど
摘んだタンポポ飛ばす種
命は感じてないけれど
玉ねぎ人参じゃがいもに
いただきます…と言うけれど
奪った命は忘れてる
そうしていなきゃ生きれない
それを罪だと泣く人に
面倒くさいとツバを吐く
時に、理想に支配され
やさしいねって言うけれど
生き物なんてみな同じ
慈悲をかければ死ぬしかない
小さな命を過去にする
悲しいけれど、生きていく
いただきます…と晩ごはん
肉や魚に食らいつく
『時計の針』
くるくる くるくる
くるくる くるくる
心が時計の 秒針ならば
あなたのまわりを 踊ってまわる
少しでいいの 進めるために
ぽつり ぽつり
ぽつり ぽつり
わたしをいつわり 分針になる
あなたを気遣い 何かを探し
好みになって 愛されるために
やっとこ どっこいしょ
ぎばって どっこいしょ
短い時針は ためらい動く
愛し合ってても 繰り返す週末
どこまで行ったら ゴールはあるの?
くるくる ぽつり
やっとこ どっこいしょ
二人の時計は 孤独な右まわり
それでも永遠 刻んで生きる
信じているから 正午の、鐘を…
『逆光』
オオカミの眼光か
過去たちの嫉妬なのか
逆光とは反乱で
革命前夜の胸騒ぎ
愛すれば眩しい
とどめるは理性なのか
逆光とは試練だが
愛の戦士の雄叫びだ
その視線…掻い潜り
未来へと行進だ
逆光とはスイッチじゃない
それは真実の忠誠者
愛なんて喰えばいい
腹痛も従えて
逆光だけが目印なのか
だから即座に口づけをする
『海の底』
だれかを愛せば 海の底
夜空は海水で 満たされる
暗やみ 水圧 息も苦しい
星のクラゲが 美しい
地底に隠れる 生物が
あなたを食べないか 嫉妬する
こんなに大好きで 深海で
二人になったら 宮殿だ
海老の長老は 囁いた
黄色いあの穴が 世界の出口
あなたを愛せば 泳いでる
いつかは行きたいね 見知らぬ未来
だれかを愛せば 海の底
今夜もまたひとり 堕ちてくる
『光の回廊』
キラキラひかる 光の回廊
赤と緑の 飾りを照らす
家族団らん ジングルベル
独りぼっちの メリークリスマス
過去はひらひら 粉雪になる
凍える愛が 手を伸ばす
最後の部屋は あなたがいい
幸せよりも 大切な人
つらい人生は あなたへの道
そう思えた夜から ぼくは変われた
聖夜にめぐる 光の回廊
永遠を誓う あなたを愛してる…