27(ツナ)

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3/4/2025, 11:18:33 AM

「約束」

約束は嫌い。
約束を守るか破るかは、結局その人次第だから。
約束は嫌い。
たった4文字で人を縛ることも
自分を苦しめることもできるから。

約束は嫌い。
たくさん裏切られたから。

「必ず帰ってくるからね、約束。」
お互いの小指を繋ぎ合わせ、そういって出ていった母は二度と戻らなかったから。

3/3/2025, 10:10:09 AM

「ひらり」

僕は普段は都内の大学に通う、冴えないただの男子大学生。
裏の顔は誰も知らない。
僕には気になる女の子がいる。同じ学部の可憐なあの子。授業中ボーっと眺めていると、ふと目が合ってしまい、逸らしてしまった。

私は普段は都内の大学に通う、ごく普通の女子大生。
裏の顔は誰も知らない。
私には嫌いな奴がいる。同じ学部の冴えないアイツ。授業中、ふと目が合ったが逸らされた。

今日の任務は政府要人の暗殺。2人はバディ。
今日も今日とて息のあった(?)コンビネーションで敵をひらりと躱してゆく。

3/2/2025, 10:53:06 AM

「誰かしら?」

私はみんなの笑いもの。
街を歩けば、すれ違う人が。
学校へ行けば、クラスのみんなが。
家に帰れば、両親が。
いつしか鏡を見るのが恐怖になった。

そんなある日、彼女はちょっと顔貸してと言って強引に私を連れ去った。

「…できた!ほら、鏡見てみ?」
「……いや、怖い、です。無理です無理です。」
「大丈夫!!!」

彼女の真剣な目に負け、恐る恐る鏡を見た。

「えっ…これ…誰?」

鏡の中の別人のような自分に驚いていると、彼女は太陽のような眩しい笑顔で笑った。

3/1/2025, 11:17:54 AM

「芽吹きのとき」

放課後。特にやることもなく、校内を適当に散歩していた。

人気のない西棟の校内を何の気なしに歩いていると、教室の扉が少し開いていて、人の歌声が微かに聴こえてきた。
誰もいないと思っていた僕は驚いたが、興味本位で教室に近づいて様子を盗み見た。

とても綺麗な歌声と後ろ姿に思わず夢中になり見惚れていると、扉に軽くぶつかり物音を立ててしまった。
歌っていた彼女がビクッとして、僕の方に目を向ける。

「ごめんなさい!!た、たまたま、歌が聴こえてきて!!凄いキレイで!あの、えっと…すいません。」

「…ふふっ、いいよ。別に。キレイだった?ありがとう。」

振り返った彼女は暖かな西陽に包まれ、まるで後光が差した女神のようだった。

僕の心になにかが芽吹いた瞬間(とき)だった。

2/28/2025, 10:56:21 AM

「あの日の温もり」

「迷惑かけて…ごめんね、私の分も…幸せに…生きて…ね。」
それが、母の最期の言葉だった。
俺の母は末期の癌を患っていた。辛い闘病生活の末、最期まで苦しんで逝ってしまった。

人の死に立ち会うのはあれが人生で初めての経験だった。握っていた母の手から徐々に母の温もりが消えていくあの感覚は、俺に深い絶望感と…

己の手の中でひとつの命の温もりが消えてゆく、得も言われぬ興奮を覚えさせた。

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