連想の旅人

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12/28/2025, 4:18:27 PM

心の旅路

おいていかないで。
貴方だけの行き先は
きっと見えなくなってしまうよ。

見つけるなら、僕と貴方で
迷いながらでも、同じ胸の内で

旅には終わりがあるから、
僕達が向かうのは終点だろう。

けど、終わりは失うことじゃないって
僕らこの旅で学んできただろ

いつかの終点は今じゃなくていいよ
今向き合うのはこの分かれ道だ。
何度後ろ見たっていいんだよ
最後に前を向けたらいいよ

終点で笑えたらそれでいいなんて
甘えてるけれど、確かに思えたんだ。

僕ら歩幅合わせて終点の先の先へ。

12/27/2025, 11:59:28 AM

凍てつく鏡

貴方の顔が笑っている
それは良いことだ、良いことのはずだ。

貴方の笑顔が好きだったはずだ
例え貴方の時が止まっていようとも
鏡中で笑顔に凍てつく貴方が愛おしいはずだ。

されど、何だ。
この鏡に映る男の顔は
これは愛しいものを見ている顔であろうか。

鏡中で凍てつく笑みを見るたび
私さえ凍てついている。

目を外した幾分か後に気づくのは
高揚した感覚と、諦めに似た焦燥だった。

貴方を想い、眺めながら。
私はこの鏡に囚われている。

12/18/2025, 11:08:49 AM

心の片隅で

心を後ろから刺されると
数cm程度から零れ落ちる何か。

何が入ってるかも分からない
玉手箱のようで夢のないもの。

心の中をそっと除けば、
入れた覚えのないゴミの山

今の心に名前を呼ぶなら
ゴミ箱ってお似合いの言葉。
喉が唸るには十分なようで、

宝物だったものもゴミ箱の中、
消えてないけど埋もれたものたち。

片隅できっと輝いているのに、
目を逸らし続けて何も無い明日を見る

12/17/2025, 6:08:47 PM

雪の静寂

広がる景色は時に残酷で
滲んだ世界を雪は包む。

祈りの宛先はなくて、
錆びた玉座に朝日を捨てる。
世界は進み続けるのに
目の前の世界は時を止めてしまった。

愛したものは、
どれだけ歩んでも戻ることはなくて。
理解しても終わりは喉を通らなくて

誰もいなくなったこの場所で。
誰かがいた跡をなぞろう、

今日も雪が降る、
静かに声を包み残酷な世界を隠す。

12/16/2025, 8:43:48 PM

君が見た夢

君に届く声がなくとも伝えたい
君が見た夢は、夢物語なんかじゃないことを。

君が夢を傷つけた日を今も思い出す、
聞こえるのは薄ら笑いの君の声と
震える肩に落ちた雨の音だった。

誰かに夢を壊される前に、
君はその手で夢を壊してしまった。

僕は君の手を抱き締められなかった、

そんな腑抜けた僕の手は、
ひしゃげた君の夢を拾い上げて
君が見た夢を紡いだ。

僕は君の手を抱きしめるように
紡いだ夢を君に捧ぐ。

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