【太陽のような】
「彼女は、太陽のような人だった」
なんて始まり方は、どこかの恋愛小説のようだけれど、
確かにあの人は、太陽という言葉が似合う人だった。
輝かしい笑顔も、明るい声も、
優しくて、前向きな性格も
時々突拍子もなくとんでもないことをやり出して、
周囲を巻き込んでの大騒動になるけど、
そんなとこすら笑って許してしまいたくなる魅力も
彼女は全部持っていて、みんなの憧れだった
僕は、
彼女と彼女のまわりのみんなを
遠くから眺めているだけの一般市民
これは物語じゃないからさ
彼女は僕の世界のヒロインにはならないし、
僕も彼女の世界のメインキャストにはならない
"太陽のような"彼女が、
もっと別の、真の太陽に救われていくのを
ただ遠くから観察しているだけ
【同情】
思いつかなくて書けないんじゃなくて、
想いがあふれて書けない時は、
どうしたら良いだろう…
そんな感想が浮かんでくるくらいには
"同情"というものが嫌いだ
この人生始まって一歩目を踏み出したくらいで、
私の身体は反逆を起こし、
今世からの離脱を目論んだらしい
"らしい"とつくのは、
私が物心つく頃にはもう既に犯人は追放されていて、
残っているのは戦いの痕跡と、教訓だけだったから
この人生を羅列した時、
客観的に見て1番辛くて大変なのは、
たぶんこの時期なのだろう
そして、この出来事は間違いなく私の人生を変えた
だけど、根幹の出来事について
私の中には感情も記憶も何もない
幼すぎたのだ
だから、伝えられた"それ"に困ってしまうし、
だから、なんとなくで言葉にされた"それ"には
怒りを覚える時だってある
"同情"も"共感"も、勝手にしてくれるのは構わない
けれど、その時抱いた貴方の感情を
あたかも私の感情かのように、言葉にしないでほしい
まるで、
「その経験が不幸でないのは普通じゃない」と
そう言われているように思ってしまうから
【枯葉】
後日書きます
【今日にさよなら】
今日という1日が終わる
毎日が同じことの繰り返し
寝て起きて
会社に行って
仕事して
家に帰る
ご飯は気分によるか
全く一緒ではないけど
特別でもない今日
早く終わればとか、
終わってしまうのが惜しいとか、
全然ないのだけれど
明日になって欲しくないなって
時々思ってしまう
今日という日は乗り越えられた
明日もきっと乗り越えられる
そんなことは予測できている
それでも…
今日はここまで
記憶と感情を保存してログアウト
身体はシャットダウン
自分が望まなくたって
世界が明日を持ってくる
誰かがプログラムした機能で
明日になったら勝手に再起動してしまうから
今日にさようなら
また明日までおやすみ
【お気に入り】
世界を
自分の"お気に入り"だけで埋め尽くせたらいい
お気に入りの本と
お気に入りの音楽
お気に入りの服に
自分の好きなものだけ出てくるご飯
自分の理想が全部叶う夢のような家
嫌いなものは勿論、ほどほどのものすら無くなった
"私のお気に入り"だけで成り立つ世界は
私にとってきっとシアワセ?
なんてことを考えてみる
ところで
私に真のお気に入りなんてあるのかな?
世界の9割はほどほどでどうでもいい
嫌いじゃないけど好きじゃないし、
好きだけど、"お気に入り"にはなれない
そのお気に入りだって
あれやこれやと比較して、
コレが好き!になっていく
お気に入りだけをかき集めた世界で
全部を好きであり続けるなんて
ほんとうにできるんだろうか?
いつか全部空っぽになってしまうんじゃないか?
そんな不安を抱えながら
今日も"お気に入り"を語る