夜の静けさに語りかけている音楽を流し、
出窓の窓台に座った。
窓を開ければ冷たい風がざっと入ってきた。
「さむっ、」そう身震いをしながら空を見上げた。
吐いた息は白い雲のように夜空へ吸い込まれた。
星座早見盤を片手に空と見つめ合う午前2時。
冷える空気の上、
自分の美しさを誇るような輝きを持つ幾億の宝石。
私は歌を口ずさみながら、吸い込まれるように、
青みのかかったこの暗闇に身体を預けた。
「凍てつく星空」ўциа
暇だな。
そう呟いたそよ風の瞬く午後2時。5時間目の途中。
私は机の冷たさを掌で感じながら、うたた寝をしていた。
ふと、視線の先に小さな文字が見えた。
『 暇ですね。話しませんか。』
「暇人じゃん笑。怖っ笑」
そう嘲笑しながら私は、
この文に返事をしたらどうなるんだろ。
という好奇心と少しの不安を覚えた。
「まぁ名前を書くわけでもないしな。」
そう自分に言い聞かせ。ここから始まるかもしれない非日常的な物語に心を躍らせた。
「消せられないといいな。」
心の中で祈りつつ、私は返事を書いた。
「いいよ。話そうか。」
「君と紡ぐ物語」ўциа
カーテンを開ければ窓には朝露。
空を見れば群青色の、澄んでいる様な曇っているような空。
窓を開ければ頬をツンと刺す冷気。
息を吐けば体の眠気が白い雲となり外へ還る。
目の前のオレンジ色のドレスを脱いだ金木犀が、
白のヴェールを身につけていた。
午前6時30の出来事。
「霜降る朝」ўциа
「 ふぅ。」そう深呼吸をし、目を開く。
空は怖いほど青く澄み、レースのカーテンが心地よく揺れている。
「それでは。開始。」
その声とともに一斉に紙捲る音が鳴り響く。
勉強しようとして寝てしまった夜。
範囲も知らない。課題もやっていない。
この状況で何処まで行けるのか。
もう一度深く深呼吸をし、問に向かってゆっくりと剣を抜いた。
「心の深呼吸」ўциа
友達とご飯を食べに行くことになった今日。
色は茶色くよどみ、雑音にしか聞こえなかった落ち葉の道を歩く私。
全てを諦め心の淵でしゃがみ込んだ私に、なんの躊躇いもなく手を伸ばしてくれたあなた達。
3人で永く永く話し、空にあった淡い碧を含んだ月は橙色に鋭く輝く弓張月へ変わっていた。
周囲は色を失い暗闇に染る中。帰りの落ち葉だけは、月光に照らされ朱、橙、黄と淡く輝いていた。
この淡光はあなたたちが差し伸べてくれた慈しい灯り。
「枯れ葉の道」ўциа