『スマイル』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「いつからだろう、、」
彼の言葉に、僕は手を止めた。
「何がだ」
「さっきの店員の態度だよ。最近はあんなもんなのか」
彼は口を曲げていう。
「まぁ、Z世代とか何とか言うもんな」
僕は肉まんを頬張る。
「それにしてもお前も悪い。あんな事されたら誰でも身構える。年齢を考えろ」
彼はタバコを吸うと不機嫌そうに言う
「お客様は神様だろう?それに別に、、、そんなに難題な事は言ってない」
彼は不貞腐れたように足を組む
「どうだ、もし80代の叔母さんに”スマイル一つ“なんて言われたら、ある意味震えるだろう?」
彼はケラケラと笑う「あぁ、違いない」
「それがさっきの状態だ。なぜお前はそんな事を言った。飢えてるのか?正直、恥ずかしかったぞ」
彼は再び機嫌を損ねたようにムスッとする
「いけると思ったんだよ。俺でも」
僕はくつくつと笑う「50でもか?」
「あぁ、そうだ50歳でもだ。俺はまだ男を捨ててないぜ」彼はニヤリと笑う。
「昼ドラの見過ぎだ」僕は呆れたように彼を見つめる
「なぜ、お前は気づかない?」
僕は彼の肩を掴む
「何がだ」彼は驚いたように見つめると、スーッと煙を吐く
「お前の目の前にいる男に」
その瞬間、彼は思わずタバコを落とした
「お前っ、、何言って!」
「もう誤魔化す事なんてできない。止まれないんだ。
好きだ、付き合ってくれ」
僕は彼を見つめる。夏が終わろうとしていた。
〜君に会いたいなぁ 揺れる揺れる〜
、、とスキマスイッチの「Revival」が流れてきそうですね。
お題「スマイル」
スマイル
誰かの目で視(み)る
貴方の笑顔が
いちばんすき
(後書き。)
根っからの壁気質^^
スマイルください
私はポカンとする
今どきこんなこと言う人がいるの?
あれから5年
そんな彼は私の夫
さいごに記憶に残るのが
ふたりの笑顔だったら素敵だね
さらさら波にさらわれていく
そんな記憶だとしても
ふたりは確かにここにいたんだと
信じたいから
言葉じゃ足りない想いは
笑顔に託して
いつかまた巡り逢えるその日まで…
《スマイル》
僕の笑顔はいつからか消えた
家での疎外感
学校でのいじめ
どこにも僕の場所はない
迎えてくれる家族も
一緒に過ごす友達も
いないのだ
僕の表情筋ではもう
笑顔にはなれない
スマイル
貼り付けた笑顔で、今日もよく生き延びましたね!
芯から冷える寒い日にちょっとだけ出た日差しや大好きな家族やペットの柔らかい体温、マグカップからほんのりと立ち昇る湯気を感じた時に良く頬が緩む。
冬は笑顔が浮かびやすい。
スマイル
ほら、スマーイル!っていう人よりも
ほら、笑って!っていう人の方が好き
皆さんはスマイルと聞いて何を思い浮かべるであろうか? マックのスマイル0円? それともスマイル40(目薬)? スマイルマーク別名にっこりマーク?
わたしの場合は、ダンスダンスレボリューションが出た当初の頃のsmile.dkと答えておく。CDも何枚か買うほど好きだった。歌声が好みだったのだ。
今ではメンバーも入れ替わり、テイストも変わってしまったようだが。
【スマイル】
『スマイル』
寝起きに鏡を見る。
まぁー...なんて情けない顔なんだろう。
顔を洗って歯を磨いて少し目を覚ます。
気分がさっぱりして朝の身支度を済ませる。
ご飯を食べて、歯を磨いて...
忘れ物が無いかチェック。
よし、大丈夫そうだ。
あと数分で出勤だ。
部屋を出る前にもう一度鏡を見る。
朝よりかはマシな顔だが、これは社会人の顔じゃない。
軽く深呼吸してして心の中で唱える。
"さあ、仕事の時間だ"
自然と口角がキュッと上がる。
これで大丈夫。じゃ、行ってきます。
語り部シルヴァ
スマイル
「あと、スマイル1つください。」
1番嫌いな注文が入った。
ほとんどは茶化しか罰ゲーム。
若い男の子たちが大半だ。
「....はい!ありがとうございます!」
そう答えて笑っては見せるが、マスクの中では頬が引きつっている。
スマイル
お願い。笑って?
だってボクは、
笑い方を忘れてしまった、
ブリキの人形だから。
喜びも悲しみも。
全部全部。
金属の心には響かない。
『スマイル』
卒業式の写真
頑張って笑ってみたけれど
写真を見たら
口を真一文字に結んでるだけ
そんなにつらい時代じゃなかったのに
何故笑えなかったのだろう
自分にもわからない
心残りがあったのだろうか
自分の表情筋が信じられないが
もう少し
自分の心に目を向けよう
スマイルは
心がけるものじゃなく
思わずでちゃう
ものなんじゃないかなぁ
………スマイル
123番 恐るに毛剃る
波の間に間に 真人間人並み
猛き不景気 ため息広域
清正トラブル 浄水せんべい
軌跡かき消す 粉雪スケスケ
焼き牡蠣格安 詐欺確定
ぼた餅期待値 びた1文
まじか門司港 お利口取りっこ
おくびなく 奥の歯は無く 肉食えず
何ヶ所か綺麗 何かくれ
葉隠れ武士道 日が暮れ不器用
御縁断然 来んでええねん ウザい方
ハッタリ浸りて 独り舞台
小さき文字と デジタルの盾
花と散るより 草で這う
留守にモールス 恐るに毛剃る
みっともなくも 吠えもせず
いつもと同じ笑顔だった。
ボクにはそう思えた。
マヌケなボクは気づかなかった。
気づけなかった。
キミはボクに笑顔しか見せない。
だからボクは。
いや、それは言い訳にならない。
夏休み最後にの日
「ごめんね。」
キミに言われた。
「どうして?」
「ごめんね。」
重ねて言われた。
ボクだまってしまった。
スマイル0円とだけ書かれた看板を掲げている店があった。
興味本位で中に入ると、満面の笑を浮かべた店員らしき女性が立っている。
「いらっしゃいませ」
店内を見渡したが、特に何も置いていない。
「ここの商品はなんですか?」
「ここは、お客様が商品です」
意味がわからず店員を見ると、笑顔のまま、口をありえないほど大きく開けて飲み込まれてしまった。
いつでもスマイル
どこでもスマイル
でもね。
時には泣きたいときもあるのです
そういうときは顔で笑って、心で泣いているんです。
「スマイル下さい」
出た。率直な感想はそれで、安易な上に馬鹿らしいと私は営業中なのを忘れて眉間に皺を寄せた。
目の前の男はお世辞にも綺麗とは言えないくたびれたスーツに無造作な髪で目の下に出来た隈がよく似合う風貌だった。
あまりに可哀想な姿だから、優しくしてあげようと思う人が出そうな出立ち。だから私は異様に腹が立った。
そのとても疲れてますと言わんばかりな雰囲気に、私が感じる疲労を上回る様に示されては自身を根性無しの短気だと言われているみたいではないか。
「やっぱり駄目ですよね」
不快感を与える引き攣った笑顔を作りながら男は言う。
やっぱりって何だ。なら聞くな。
言いたい。今すぐに罵りたい。
そんな気持ちをグッと抑えて、落ち着かせる様に息を吐いた。そして吸った。もうこれでもかと言うほど。
その行動に、男が目を見開いて驚いたのに気付いたが、そんな事はどうでもいい。
「お客様が笑って頂かなければ笑えません」
にこりともせずにはっきりと告げる。
目が飛び出るのかと言うほど、これでもかと見開いて男は全身で驚きを表現した。
こうして見ると意外と幼く感じる容姿だ。
「そっちの方がまだスマイル渡せます」
その様子に何だか安心して、自然と肩の力が抜けた。
案外短気なのは事実かもしれない。少しだけ反省する。
「あ、ありがとうございます」
先程の無理矢理作った笑顔とは違って、ゆるゆると上がる口角が徐々に広がり私も微笑む。
何か張り詰めた物が溶けた様な、そんな感じで丸まった背中が伸びていくのが面白い。多分、観葉植物とか育てているとこう言う成長がある気がする。
照れくさそうに笑いながら、泣きそうになる男を見ながら私は言った。
「ご注文お願いします」
まだ何にも始まっていないから。
「スマイル」
この人は写真に写りたがらない。
当たり前と言えば、まぁ、当たり前なのだが。
吸血鬼は鏡、もとい、何にも姿が映らない。だから彼は自分の姿を見たこともないし、今後一切、その悍ましいとも言えるような美しさにも気付きはできないのだろう。
吸血鬼は悪魔と同じようなものだと言った者が昔いた。そんな者は、今ではその世界ごと消えているだろう。もともと、その人間がいた世界が剪定条件を満たしていたし、最初からそうなる運命だ。だが、彼は世界と共に消えはしなかった。その少し前に土の中なのだから。
神の御加護が在らんことを。
話が逸れてしまったので最初からやり直させて欲しい。
私が言っている彼は、吸血鬼だ。そのことは先ほど話した事でなんとなくは察しているかもしれないが。
そんな彼のことを、私は、彼に彼自身を見てもらいたいと思った。だが、カメラで撮った写真には、ただ真っ白な壁だけだった。
吸血鬼といったら怒られてしまうので引き続き「彼」という名称で呼ばせてもらう。
吸血鬼は鏡に映らない。まさか彼は写真にも映らないとは流石の私も驚いた。彼は少しだけ、消え入るような小さなため息と、うんざりしたような顔で私に写真を返した。彼に気を落として欲しいと思ったわけではなかった。
次の日、彼の部屋へ行った。私に気付いた彼は顔を上げたが、すぐに呆れたように苦笑した。
私は手に持っていた額縁を、彼を絵画のように額縁に入るようにした。彼は相変わらず呆れながら、私の意図を汲んでくれた。
ニコリと微笑んだ彼は、本当に絵画のようだった。
幽鬼のような消えそうなほど白い肌に、冷たく濁った青色の眼、そんな寒く冷たい印象の彼は、だが、暖かい陽射しのような、そんな微笑みを、絵画では表せられないと分かっているのに。