『花束』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
花束みたいな恋をした。の一節
優しくしてくる男は大体私のことを見下しているとき
花束
あなたの手のひらで
そっとほどけた色たちが
今日という日の温度を教えてくれる。
抱えきれない想いも
言葉にならない願いも
花びらのあいだに沈めれば
やわらかく形を変えていく。
誰かのために選んだはずなのに
気づけば自分の心が
いちばん救われていた。
散ってしまうことさえ
美しいと思えるのは
終わりがあるからこそ
今が咲き誇ると知っているから。
花束は、贈るものじゃなく
そっと寄り添うもの。
あなたが歩く道に
ひとつ、またひとつ
静かに灯りをともす。
眞白あげは
贈るため手折られていく花すべてに付く花言葉「R.I.P」
題-花束
そこら辺の花でも、
綺麗に着飾れば立派な花束になれる。
じゃあ、私も?
着飾れば立派に貴方の隣に立てるのかな
「はいこれ。あげる」
「·····よくこんなに集めたな」
突き付けられた黒い薔薇の花束に、若干引きながら男は答えた。
「苦労したんだから。黒薔薇なんてなかなか見つからないからさ。取り扱ってる店見つけて、五十三本用意出来たら教えてくれって頼み込んで。ホントは誕生日にあげたかったけど、仕方ないよね」
「まぁ、な」
「しばらくコレ、胸に挿しててよ」
「胸に挿すなら赤の方が良くないか?」
「ダメ。黒がいい」
戯れのような言葉を交わしながら、黒い薔薇を一本引き抜いて胸に挿す。男の白いスーツに真っ黒な薔薇が一際強く印象に残る。
「しばらくそれ付けててよ」
「別にいいけど·····」
「 花束から一本ずつ引き抜いて、胸に挿してね」
「分かった」
たまにおかしなゲームを思いつく恋人に、疑問符を浮かべながらも付き合ってやる。
「毎日ちゃんと確かめるから」
「なんか意味があるのか」
「·····まぁ、願掛けみたいなモン、かな」
「そうか」
恋人が満足するならそれでいい。本当は胸に挿すなら薔薇じゃなくても何でも良かった。花でなくとも、チーフか何かでも構わなかった。薔薇がいいよと言ったのは恋人だった。特に考えもなく「そうか」と答えて始まった習慣は、もう何年になるのか。
それでも黒い薔薇は初めてだった。
きっとこれも、恋人の中では何か意味があるのだろう。何も言ってこないけれど、それだけは分かる。
「気が向いたら意味を教えてあげる」
知りたい。知りたくない。どちらでもある感情はしかし、目の前の恋人の楽しそうな表情にどうでも良くなってくる。
スーツの胸に薔薇を挿す。
たったそれだけのこと。
恋人が楽しむだけの、ただの戯れ。
「花言葉なんか知らなくたって、好きな気持ちは変わらないよ」
「分かってるよ」
ならば何故、と聞くことはない。
〝あなたは永遠に私のもの〟
END
「花束」
いいか、少しも音を立てるんじゃないぞ。あれに音が届いてしまったら俺達は終わりだ。
ものすごく小さい声で言われ、指さされた先には植木鉢状の土台から生えた花束がある。花がサングラスをかけている事を除けば豪華な花束だ。
音に反応して踊り出すその花束は1度動き出したらその相乗効果で踊り続けてしまう。
(花束)
ダンシングフラワーの花束とか煩すぎてノイローゼになりそう。
《花束》
向き合って言えなかった
言葉と気持ちを
花束に込める
色々な花を調べて
あなたにふさわしい花を送りたくて
あなたは博識だから
わかってしまうかもしれないけど
私なりに考えて作った花束を
言えなかった言葉は手紙にして
あなたと会う最後の日に
笑顔で
花束と手紙をあなたに
もうあなたには会えないけど
あなたの幸せを願っています
『花束』
俺には、長年の友がいる
そいつは
いつからかひとりだった
家族が―――居ないのだ
俺の知らないところで
あいつはきっと頑張ってる
俺はあいつが落ち込んでるところを
ほとんど見たことがなかった
あったのは大怪我をした時か
うちの祖母が亡くなった時ぐらいだった
稼ぎがいい訳じゃないし
どちらかといえば運もない
だが、とても面倒見がよく
いくつになっても人懐っこいやつ
俺と同じように生きてきた
こんなオッサンおじさん同士になっても
あいつは、
うちの家族ぐるみで
いや、神族ぐるみで仲が良かった
下は子どもたちから
上はそれこそ曾祖母とも仲が良く
他人の家のことなのに
自分の家族のように接し
そして色んなことを助けてくれた
こんなやつ絶対誰も信じてくれない
だが、いたのだ
そんな絵に書いたような友が
俺には、
もったいないぐらいだ
そんなアイツが
――――――………人知れず旅立った
あいつとは年末年始を共にした
ほんと、ついこのないだまで
一緒にいたはずなのに
この数週間で、あいつは……
たった一人で旅立っていた―――
まるで、「俺が支えてくる!」と
祖母を隣で支えるために行ったかのよう
面倒見が良すぎる
本当に……面倒見が良すぎる
…………それはもしかしたら
奇跡的に自分たちだけの
特別な優しさだったかもしれないけど
でも自分たちとだけは
あいつは仲良くやっていけると言う
心の歯車が本当に噛み合っていたのだと
あいつには、親族がいない
だから式も行われず
ただ焼くだけのさよならになる…らしい
急なさよなら―――
急な別れ―――
涙は、
あいつ似合うまで全部抱えて持っていく
数十年分の感謝を込めて
あと少しだけ、待っててくれ
親愛なる―――友よ
〜シロツメ ナナシ〜
「花束」
花束を貰うと、単純に嬉しい。
花は決して実用的ではないけれど、その分贅沢で、でも人々の生活に息づいている。
そして何より、可愛いし、美しいし、いい匂いがする。
だから、その可憐さも、匂いも、全てが嬉しい。
そして逆に、花束を人に贈る時にはワクワク、ドキドキする。
どうすれば、どれを選べば喜んでくれるんだろう?と言うワクワク。
その反面、もし喜ばれなかったら、と言う不安のドキドキ。
でもきっと、花束を貰ってどうすればいいか分からなくて当惑する人はいるかもしれないけど、嫌がる人は少ないと思う。
そう信じて、大切な人に花束を贈ろう。
日々の感謝の気持ちや、愛情を込めて、贈ろう。
きっとこの気持ちが届くと信じて。
俺には色が似合わない
それが口癖。
色のない彼が彩に囲まれている
あまりに想像がつかない
わたしにはいつも黒い羽根が見える
でもその羽根も、感情によって色が変わる
カメレオン俳優なのか、
と思うほどに。
変わりゆく色、
緑、黄、橙、そして、白。
今日、貰った花束。
これが、私と彼との こたえあわせ。
2/9「花束」 8
花束かかえて歩く日は
切ないリボンがかすめてく
つないでいた手
見つめていたら
いつのまにかほどけていて
風に吹かれて消えていた
さようならばお元気で
あなたの笑顔を見るために
握りしめた名も知らぬ花は
いつも手をつないで歩いた道の
端に咲いている白い花
きれいだねって笑った瞬間を思い出しながら
ひとり、家までを辿る
『おかえり』の声に
「ただいま」より先に伝えた
『いつもありがとう』
【花束】
おめでとう、 祝いの花束
ありがとう、 感謝の花束
おつかれさま、労いの花束
元気でね、 約束の花束
大好きです、 愛の花束
大事なときに添えられるのはいつだって花束だ。
そんな花束を今年は君に。
《花束》
花束
君は路地裏で寝ていた。真っ赤に染まったバラの花束を片手で握りしめていた。起こそうとしても返事は返ってこない。相当深い眠りについてしまったのだろう。私は君が握りしめていたバラを手に取った。そういえば今日は君との結婚記念日だったな。私は買っていた君の好きなケーキを君のそばに置いた。そして私はナイフを手に取りその場を去った。
〖花束〗
今日は早く帰れそうなので、いつも支えてくれている妻に花を買って帰ろうと思う。
店員さんには任せず、妻を想像しながら真剣に選んだ。大好きな妻だ。僕がいちばんわかっている。
「ただいま」
僕なんかよりも遥かに鮮やかな花束。
背中に隠し、妻へ近づく。
花束を抱き、妻に向かってこう言うんだ
「僕よりこの花束の方が立派かもしれない。でも、僕から貴方への愛はいくら花でも顔負けだ。いつもありがとう。」
X(旧Twitter) @Amoon_3k
ある日突然花束を渡された
祝福ではない
親父が死んだ
その花束をみればみるほど醜く
今までの人生で最高に腹がたった
親父の葬式に参加した
悲しかった悔しかったはずなのに
涙の一粒も出なかった
けど花束を見てこんなこと思ってたら
自然に涙が出た
僕の心が歪みきっているように
今ではその花束を見ると必然的に
綺麗って思うようになった
唯一の親父との関わりだと思う
最高に歪んでいて最高に綺麗だ
そんな世界に今日も祝福を
「花束」
紙袋に入った花束。くたびれたスーツは、長年の苦労と威厳を語る。
_花束
小さな貯金箱を大事そうに胸に抱えた少年が、花屋を訪ねてきた。
「一番立派な、白いカーネーションの花束をください」
店主は少年の泥だらけの靴と、ツギハギだらけの服を見て、優しい声で尋ねた。
「大切な人へのプレゼントかな?」
「うん。世界で一番大好きで大切な人に、どうしても渡したいんだ……」
少年は、貯金箱をひっくり返し、出てきた小銭を丁寧にカウンターに並べた。
商品の代金には到底足りない金額だったが、店主は「今日は特別だよ」と笑って、ラッピングを施した豪華な花束を差し出した。
少年は何度も頭を下げ、大事そうに花束を抱えて走り出した。店主は胸を締め付けられる思いで、こっそり少年の後を追った。
向かった先は、町の外れにある墓地
(ああ、やっぱり……)
あんな小さな子が、一人でお墓に花を供えに行くなんて。
そして、少年は駆け足で墓地の入り口を通り過ぎ、その奥にある古びたアパートへと駆け込んだ。
「お母さん!ただいま!」
扉が開くと、中から髪がボサボサの女がタバコを吹かしながら面倒くさそうに出てきた。しかし、少年の手にある花束を見た瞬間、彼女は顔を輝かせた。
「すごいじゃん! 成功したんだね!」
「うん! これだけ立派なら仕入れた価格の十倍以上で転売出来るよ!」
少年は得意げに鼻をこすり、二人は花束を囲んで笑い声を上げた。
『花束』
貴方には 、黄色い薔薇を13本 _ 。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
初めての一言的な感じのやつです!!
ちなみに意味は
黄色い薔薇:愛情の薄らぎ
13本:不吉な数字で基本的には避けられる本数
です!!
やっぱドロドロとか病みとか失恋とか大好きですね(
最悪な月曜日ですね!!!!
時々変だと思った所書き直してます ...!
最終書き直し日
2026/2:21/(土)
基本的な内容も変化はありません 。
2026/2:9/(月)
「花束」
わかってね
なんて
単純な言葉で
察する事は難しい
でも何故か
わかってしまった
その一つ一つの
過失や後悔や怨恨に
きっと違う世界線なら
もっと曖昧な言葉で
それこそ、
他愛ないような話で
救われたのかも
しれないようのに
花束を捧げて祈った
それは
確かな色を
持っていた
はず
だった