届かぬ想い
ねーねー、名前なんて言うの?
そう言ってきた時からあなたは私に優しかった。
それからもう3年、私はあなたの親友の地位に居座り続けている。どこに行くにも一緒。
「○○ちゃん、一緒に行こう」
そう誘われているのを何回も聞いた。自分は卑怯だ。
ひたすら、あなたを縛り付けている。
あなたが誰かと一緒にいたら、ひたすらそいつに嫉妬する。自分では抑えられないほどに、、、
でも、今は誰も近づかない。とても、満足だ、
たとえ、自分が、あなたの恋人になれないとしても、、、
神様へ初めてお願いした日、
僕を殺してください。
僕はそーやって必死に祈ったのに、神様は叶えてくれなかった。
だから、今日僕は神様にお願いする。
地球のヤツらを生き残らせてください。
叶わないのなら、反対のことを言えばいい。
僕が今から地球を割ったとしても、神様は地球のヤツらを生かしはしない。だって、しないでしょ、僕を殺してくれなかったように。
僕がいなくなっても、僕以外のものはこれからもずっとこの世界で生き続ける。
僕だけが消えるこの世界は、僕が消えても、変わらず回り続けている。
僕が生きる意味、生きた意味、それは、誰にも分からない。
自分の生きた証を、どこかに残したい。僕が生きていたということを、実感するために
これからもずっと残る、何かを、、、
僕がもう一度夕日を見る日は来るのだろうか。
水平線をゆっくりと沈みゆく夕日を見ながら、僕は考えた。
病室の窓からは決して見ることの出来ない、雄大なこの夕日は僕に何も答えてはくれない。
最後だから、楽しんでこいと背中を押された退院は、
僕にとっては憂鬱なものでしか無かった。
「最後に何見たい?」母が尋ねた言葉から、僕が残り僅かなことが分かる。
僕は少し考えて、「夕日、最後に夕日を見たい。出来れば水平線に沈む夕日を。」
こうして、夕日が綺麗なことで有名なこの浜辺に連れてきてもらった訳だが、むしろ虚しくなってきてしまった。
ねぇ、どうして僕はこの世界から居なくならなければならないの?僕はまだこの世界にいたい。できれば、もう少し、もう少しだけ、この世界の住人で居させてください
君の目を見つめると
私の彼氏は自分の顔が嫌いらしい。特に目、
彼曰く、母親に似ているらしい。
彼を生後半年で捨てた母親に。
「あんたの目は母さんに似ているね」と言われる度に、彼は自分があのクズと一緒なんてという言いようのない不快感に苛まれていたのだとか、
でも、私は彼の目が好きだ。漆黒の瞳に綺麗な切開ライン、そこに知的なメガネをかければ正直、自分の好みどストライクである。
だから、目を嫌いにならないで欲しい。たとえ、その綺麗な目が君の母親に似ていたとしても、それは母親の目なんかじゃなくて、君の目なんだから、
君が目を嫌いだからって、目を閉じないでよ。
私は君が大好きだから。君を捨てた母親の分まで君を愛すから