火を見ると精神統一に良いらしい。という噂を聞いてさっそく実行。
何かの景品で貰ったアロマキャンドルを発掘していざマッチを擦るぞ!
……おー、いい匂い。なんか甘い感じがする。
こういうの初めて使ったけど中々いいもんだねえ……
はっ! いやいや、火を見ないと!
じーっ……
……揺れるキャンドルの火を見てると妙に眠くなってくるなあ……
スケールは違うけど焚き火の動画とかに凄い再生回数のやつもあるから沼にハマってる人いるんだろうねえ。
でもその気持ちちょっとわかりかけてる気がする。
火ってなんか、良いかも。
こうやってリアルでやる分は安全に気をつけないといけないけどね。
……ふわぁ〜……ヤバ、めちゃ眠くなってきた……
火を吹き消してさっさと寝よ……
おやすみなさーい……
一人の人間が光の回廊を歩いている。
その人間はまだ幼いが足取りはしっかりしており、堂々と歩いている。
そんな人間の前に気だるそうな一人のスケルトンが立ち塞がった。
これまで人間がしてきた行動を審判するために。
スケルトンは何を言うのか。
人間は審判を聞いて何を思うのか、どう行動するのか。
LOVEを多く手に入れたか全く手に入れてないかで審判……ひいては彼らの今後の行動や結果も大きく変わるだろう。
どちらにせよ最後はケツイを力にかえて進むしかないのだ。
己の見たい未来のために。
§
元ネタは『UNDERTALE』です。
結構前にもこのゲームの話を書きましたが、その時も回廊での話だった気がします……
それはさておき、このゲームは今年で十周年を迎えたそうです。
色褪せない名作なのでぜひプレイしてみてください。
なんとなく片思いをしていた幼なじみの彼。
今日たまたま会う機会があって話をしていたらその左手の薬指にキラリと光る指輪を見つけてしまった。
ああ、結婚したんだ。そう思うと同時に納得と安堵と喪失感が心の中で爪を立てた。
その後指輪に一切触れずにお開きとなったけど、彼はいつ結婚したのだろう。
お相手のことも何も知らない。彼にとって私は人生の重大な節目のことについて何も教えなくても良い人間と位置付けられていたのでしょう。
彼にとって私はただの幼なじみ。ただそれだけ。
それでもやっぱり寂しい。
彼のこと、好きだったから。
でも私よりも彼が選んだその人が彼にとって一番幸せにしてくれる人なんだ。
彼が幸せならそれでいい。
……そう。きっと心の中で降り積もる想いたちも納得してくれる。いや、しなきゃいけない。
幸せならそれでいいんだ……
そのリボンは彼らにとって大切なものだった。
一緒に冒険した幼なじみのリボン。
自分を助けてくれた恩人のリボン。
どうしようもない出来事があって彼らは離れ離れになってしまったけれど、リボンが彼らをまた導いてくれた。
だからきっと彼らにとってそれは絆や時を結ぶリボンとして大切に大切にしていくのだろう。
いつか命が果てるその時まで。
§
元ネタはド◯クエ5です。
主人公がたくさんの出会いと別れを繰り返し、重大な選択を迫られる場面もある……とても心に残るゲームだと思います。
音楽も大変素晴らしいのでぜひプレイしてみてください。
ちなみに私は幼なじみ派です。
大丈夫だよと私の手を包み込んでくれるあなたの手。
そのあたたかさが心地よくて嬉しくて、私は涙が出そうになる。
もしこれがカイロとかだった場合、私はこんなにも嬉しいとは思わなかったでしょう。
人肌というのは時に絶大な力を発揮する。
今それを私は身に沁みて感じているのですから。
特別な力を持たなくったって相手を思いやる心や相手を慈しむ心を持って接すれば、それが肌……主に手から伝わっていく。
それがきっと手のひらの贈り物というものなのでしょう。