君と歩いた道



小学校の帰りに近くの地下鉄駅まで迎えにきてくれた

まだ小さかった僕は

あなたと一緒に歩いて帰るのが楽しみだった

早くあなたと2人で7並べがしたくて急いで歩いた道

思い出すだけで切なくなる

だけどとても大切な思い出

ありがとう、おばあちゃん

水たまりに映る空



せっかくのデートなのに空は曇天

水たまりには灰色の暗い世界

最近君は時間通りに来なくなった

君にとって私はどんな存在なんだろうと不安になる

そんな不安をかき消すかのように

水たまりに君が現れた

晴天になった

恋か、愛か、それとも



恋と愛の違い

辞書をめくってもしっくりこない

モヤモヤする

動物の中にライオンがいるように

愛の中に恋があるんじゃないか

きっと恋だと自覚した瞬間に愛に変わってしまうんだ

じゃあ恋ってのは常に過去のものになるの？

モヤモヤする

新しい言葉が欲しい

約束だよ



約束、なんてもう何年もしてない

あるのは上司からの命令

後輩からのお願い

友達とは待ち合わせの約束はするけど、どっちも時間通りに来ないしあれは約束ではないな



だから君との間に約束ができたことが嬉しい

これからずっと一緒にいる君と

傘の中の秘密



雨の中で立ち止まってみる

傘の中は僕のテリトリー

傘の外は外の世界

この中では僕は王様だ

あの日の気持ちをそっと呟いてみる

当然外の世界には聞こえない