11/6/2025, 1:28:11 PM
書類を束ね机の端に寄せ、珈琲を淹れ香りを嗅ぐ
休憩と称して彼女とティータイムするのが
近頃の楽しみである
小鳥は巣立ち、巣には我々だけ
ただ、いつ帰ってきても良いように部屋はそのままで
埃だけ払っておいてやる
彼女が毎年楽しそうに作る手袋とオーナメントに
私が育てた草花を縄で括ったリースを、窓辺にかける
小鳥たちがこうすると、毎年喜んでいたものだ
習慣はなくならないものだ、なかなか
11/4/2025, 1:19:05 PM
あちらがたてばこちらがたたず
時にまどい歯車がくるい
歪を愛せず歪をしのぶ
それを忘れさせるようにかの人は
懐に金木犀の香りを忍ばせてやってきた
歪をこよなく愛すあの人に
私は恋い焦がれてしまった
ならば歪な私も愛してもらえるか
そんな甘えから来たのだろうか
その懐にしのび、ただただ彼の言葉を享受したい
欲が漏れ、自身での調和への努力は
彼の雅で慎ましい香りに
押し流された
11/2/2025, 12:30:02 PM
捨てないといけないと思っても捨てられない
鴉片のように鉛として身体にのしかかり
私の手を止める
意義のあることと思わせて
終われば何も覚えていない
生産性のない行為を
残された少ない時間で
ただ、繰り返している
死んだ時、果たして「生きた!」
と心から叫べるほどの
歓喜や苦しみを
私は味わっただろうか?
10/30/2025, 9:03:12 PM
死ぬまで続く
10/28/2025, 7:11:32 AM
「何であろうと、君の首は貰うし、君の心は諦めない」
重石を乗せるように再度言ったその言葉は、
私の髪を揺らすことは無いが、動けないのだ
瓦礫に潰された様な、喉の重みを感じる。
唇がはくはくとと動くが、それ以上に彼に伝えられる事は無い。
彼は私の顔を見た後、また口角を上げる
彼は、私の身体に幾度と無く触れてきたが、
コレを言う時は恐ろしくて、触りたいと思わない。
淡々と冷たく静かなはずが、とてつもなく熱く感じるからだ。青い焔のほうが、赤い焔より熱いと言うのが、脳裏に浮かんでくる。