〈消えた星図〉
子供の頃、星を見るのが好きだった。
星の本を読み漁り、毎晩窓から夜空を眺めていた。
何度も見た星図はほぼ暗記し、
私の心にはっきり刻まれていた。
しかし、大きくなり、星の見えにくい街に引っ越し、
慌ただしい日々のを送る中で
私の星への興味は次第に失われていき、
心の中の星図はいつの間にか消えてしまった。
高校生になり、多くの友達が出来た。
その中に星が大好きな子がいた。
彼女が見せてくれた夜空の写真は幻想的で美しく、
星が好きで毎日が輝いていたあの頃を思い出した。
部活で畑が広がる場所に来た時、
久しぶりに星を眺めてみた。
見覚えのある形が散らばっていた。
心の中の消えかかっていた星図が
再び光出したような気がした。
〈静寂の中心で〉
後で書きます
〈燃える葉〉
久しぶりにこのアプリを開いて目に入ってきたこのお題。そういえばもう10月。本来なら山が燃えるような赤や黄色になる季節だ。だがまだ山は青く、秋の訪れなんて感じられない。
と思っていたら、今日どんぐりを見つけた。一部の葉はほんのりと赤くなっていた。やっと秋が来始めたらしい。最近の秋は短いのできっと今年もすぐに冬になってしまうのだろう。去年は色々あって秋を楽しむ余裕なんて無かったから、今年は子供心に戻ってどんぐりを探したり、景色を楽しんだりしてみようかな。
葉が燃える美しい季節を楽しみに待っておこう。
〈虹の架け橋🌈〉
ペットは死後、虹の架け橋で飼い主を待っているというけれど、うちの子達はちゃんと待ってくれているだろうか。
私が幼い頃からいた犬は私達のことを好いてくれていたから最高に可愛らしいふわふわの尻尾を振りながら待っていてくれていると思う。
私が大の動物好きになるきっかけとなった食いしん坊のハムスターは、美味しい食べ物に釣られて虹の橋なんかとっとと超えて天国に直行してそう。
もう一匹のハムスターは、ぼんやりしていたから、一番居心地が良いところで寝ているだろう。もし、体が若返っているのなら、回し車をこいでいるかもしれない。
死後は転生するという考えもあるらしいけれど、私は天国に行くという説の方を信じたい。人生をまっとうして天に行ってもそこには家族はいなくて、「みんなもう転生しましたよ」なんて言われる。その途端、自分も地上に落とされて、もう一度人生やり直し、なんて何とも寂しい気がするからだ。天国で100年ぐらい暮らせるのならその後転生しても良いかもしれないけれど。
私は死後どうなるのだろう。死はまだまだ先だと思いたいけれども、どうしても気になってしまう。もし、天国地獄が本当にあるのならば、確実に天国に行っているペット達に再会できるように、もっと自分を磨きたいと思う。
〈Red,Green,Blue〉
近代の街は灰色だらけ。
アスファルトに覆われた地面、大きいだけのビル。
高い建物に隠されて、美しい空の青もよく見えない。
緑は道端に気持ちばかりの植え込みがあるだけ。
様々な技術の力で本当に便利になった世の中だけど、
何だかつまらないような気がする。
私がこの発展した街に傲慢にも不満を抱き始めたのは
ファンタジー小説にハマってからのような気がする。
見渡す限りの豊かな森の緑。
そこに実っている水々しい果実の赤。
そしてその上に広がる明るい空の青。
主人公達が冒険する場所は、色に溢れた世界だ。
私もこんな世界に行きたいと思った。
重苦しい世界を抜け出して、カラフルな自然の中で
暮らしすことを願った。
ファンタジーのような生活をする為なら
苦手な虫すらも我慢できるような気がする。
2025年の現在ならば、自然の中に行きたいと願えば
お金さえあれば叶えることはできる。
でも、今この瞬間にも自然破壊は進んでいる。
木は伐採され、川は消え、砂漠化が全てを飲み込む。
植物が消えると当然地球温暖化も進んでしまう。
このままだといつか自然は姿を消してしまうかもしれない。 そうなるともう自然の中で暮らすなんて夢は一生叶わなくなる。
自然を守る為にただの学生の私に何が出来るのか。
義務教育でその解決策は何度も聞いてきた。
でもそれを実行できているか、と聞かれたら微妙だ。
木が好き、動物が好きと言っている癖に
それを守る努力はほぼ出来ていない。
ならばこの機会に小さなことでもやってみようかな。
エアコンよりも扇風機を使い、
車はあまり使わないようにし、
自然に優しそうな商品を選ぶ。
大人になって出来ることが増えればそれもやってみよう。
美しい自然を、赤や緑や青に溢れた世界を守る為に、
ほんのちょっとでも行動を変えてみたいと思う。