頬を冷たいものが流れた
最初は何だかわからなかった
しばらく話すのをやめようか
きみからそう言われたとき
僕はホッとした
これで僕は自由だ!
そう思ってさえいた
それなのに
どうして涙が頬を濡らすのか
これは後悔…?
今の僕にはわからない
ただ止めることができない
そっか
ただきみと一緒にいたいと
思っていたんだ
ただそれだけだったんだ
空には星が輝いていた
きみは同じ空を眺めているだろうか
もしそうなら嬉しい
きみが笑っている気がした
何でもない毎日
きみといる時間になると
どうしてあんなにわくわくするんだろう
その時間があるから
今日も頑張れる
きみがいるだけで
僕はココロオドル
一生懸命走ってきた
束の間の休息
またすぐに走り出さないといけない
止まってしまったら
自分がいる意味を考えてしまうから
考えないですむように
一生懸命走ってきた
自分って何だろう?
どうしてここにいるんだろう?
何のために?
そう思ってしまったら
深い沼に沈んでいく気がする
だから一生懸命走る
銀色のボールに
2種類の小麦粉と塩を入れて
水を少し
1つにまとまるまで
力いっぱい捏ねていく
袋にいれて
「おーい、出番だ!」
ちびたちが次々に現れる
「20回踏んだら交代だよ」
力を込めて
いっち にぃ さん …
「次は僕の番!」
ちびたちの元気な声が響く
しばらくして
やっと全員が踏み終わった
「茹でる間また遊んどき」
ばたばたと走り去るちびたち
袋から出して
もう1回丸めて薄く延ばす
細く切ったら
ぐつぐつと沸騰したお湯で茹でる
「出来た??」
ちびたちが戻ってきた
「今ちょうど出来たとこ」
ざるにのせて出す
次々となくなっていくうどん
いつもよりコシがあって
美味しかった
「また作りたい!」
そう思える思い出になったなら
よかった
手術が終わって
また戻ってこれたら
ちびたちとまた一緒に
料理をしたい
生きる目標が
またひとつ増えた気がした
「ありがとう」
毎日が楽しかった
きみがいるだけで
目の前の景色がきらきらで
やること全部が新鮮だった
ひとりになって想う
きみは僕のすべてだった
どうして思ってもない言葉で
傷つけないといけなかったんだろう
ただ一緒にいられればよかったのに
過ぎた日を想う
この気持ちが晴れるとき
僕は前に進めるだろうか
きみ以上に大切にしたいと思える
誰かに出逢えるだろうか
今はまだきみを想う
きみが幸せであることを願いたい